オフロードライダーのみなさん、ネックブレースつけていますか? 首を怪我しないためにも着用すべきなのはわかっているけど「ヘルメットが当たって動きにくい」「プロテクターと干渉して気になる」など、その着用感にストレスを感じる方も多いでしょう。そこで紹介したいのが、干渉問題を解決するATLASのネックブレースとプロテクターです。
ネックブレースが浮いて気になる……シビアな干渉問題

走っている最中にネックブレースが浮いて気になったり、プロテクターとネックブレースの装着感に微妙にズレが出たり……。ネックブレースの着用感は割とシビアです。首回りが気になって走りに集中できないのはストレスですし、この干渉問題は、走るにつれて肩や首回りの疲労を増やす原因にもなります。また、正しい位置で装着をしていないと、ネックブレース自体の性能を十分発揮できません。
「店舗でも『FOXのプロテクターってネックブレース使えますか?』『この上にATLAS乗せられますか?』みたいな質問が多いんです」(藤堂氏)
担当の藤堂氏が語るように、ネックブレースとプロテクターの相性が気になる人は多く、店舗への問い合わせランキング上位に入る質問です。ところが、それに答えるのは実はとても難しいのが事実。というのも、FOX、Alpinestars、DFGなど、プロテクターを取り扱うブランドは数多く、ネックブレースとの相性も多種多様で、人によって合うサイズ感も異なります。そんな中、これを買っておけば間違いない、と言えるのがATLASのネックブレースとプロテクターの組み合わせです。
ネックブレースや胸部プロテクターを手がけるATLASは、プロテクターが同社のネックブレースがフィットする専用設計で作られているため、着用感が抜群。装着した時のズレなどを最小限に抑えているため、これまでの悩みを解決する組み合わせです。
”軽量”かつ”気軽に買える”、ATLAS エアー ライト

ATLAS
エアー ライト
¥47,300(税込)
https://www.dirtbikeplus.jp/products/detail/37877
「『ライト』って『軽量』という意味だと思う方が多いと思うのですが、実はMサイズで550g。これはATLAS エアーと30gしか変わらない重さなんです。軽量なのがもちろん魅力ですが、それだけではなく、”気軽に手に取りやすい”という意味での『ライト』でもあるんです」(藤堂氏)
藤堂氏が話す通り、名前にある”ライト”は実は重量のことだけではなく、気軽に手に取りやすいという意味でもあります。従来のエアーとの違いはふたつ。ひとつは、エアーが備えていたアルミパーツによる前後の角度調整機構がライトでは一体型に統合されています。サイズ調整ができないため、購入前には店頭でフィッティングをしてサイズ感を見ることが大切です。
もうひとつは、エアーには首が長い人や大柄な人向けのオプションパッドが付属しますが、ライトはひとつの仕様に絞っているという点。しかし、藤堂氏によると「エアーとの違いはありますが、フレームなどの根本的なところは何も変わっていません。付属品で調整するパーツを思い切ってカットして、値段をぐっと下げた、ということですね」とのこと。なお、エアーは¥55,000(税込)、エアー ライトは¥47,300(税込)です。
専用設計でフィット感100%、胸部プロテクターとの組み合わせ
エアー ライト×ディフェンダー 2.0

ATLAS
ディフェンダー 2.0
¥26,400(税込)
https://www.dirtbikeplus.jp/products/detail/37873
ディフェンダー 2.0は、前面・背面ともにプラスチックプレートで構成されたボディプロテクターです。価格も手に取りやすく、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)のレギュレーションをクリアしているため、国内のレースからトレーニング走行まで幅広く広く使える「最初の一着」として位置づけられています。

特筆すべきは、最近のATLAS製品の中では珍しくショルダーガードを備えていること。特にエンデューロライダーは、ウッズセクションでの走行時や転倒時に肩を木にぶつけてしまう場面で怪我のリスクを抑えることができます。また、プロテクターは脇腹まで十分にカバーするラップアラウンドデザインなのも魅力の一つです。


ATLAS の専用設計ということで、背面についたパネルを外すとくぼみができ、その部分にネックブレースが収まるよう作られています。これによってネックブレースの後ろ側が浮いてしまうこともなく、違和感なく着用できます。

ディフェンダー ハイブリッド

ディフェンダー 2.0
なお、ショルダーガードがついていると見た目がアメフト選手のようにゴツくなってしまうことが多く、それを嫌う人も多いですが、ディフェンダー 2.0のショルダーガードは上腕部分沿わせて薄くフラットに作り込まれているためそこまで見た目に響くこともありません。
エアー ライト×ディフェンダー ハイブリッド

ATLAS
ディフェンダー ハイブリッド
¥27,500(税込)
https://www.dirtbikeplus.jp/products/detail/37875

背面は身体の動きに追従してくれるフィット感
ディフェンダー ハイブリッドは、前面はDEFENDERハードシェル、背面は柔軟なAdapted Impact構造と、異なる素材を組み合わせたハイブリッド型です。どちらもCEレベル1でこちらもMFJ国内競技規則に対応し、ディフェンダー 2.0より一段上の保護スペックとフィット感を持ちます。
「リリース直後からATLASのプロテクターでいちばん売れているのがこれで、モトクロスライダーも『これ意外といいな』って買ってくれています。柔らかい素材で動きやすさが魅力ですね。特に中級者から上にハマると思います」(藤堂氏)

こちらももちろんATLASのエアー、ビジョン、エアー ライトすべてのネックブレースがぴったりフィットする設計。固定ストラップも装備されています。

なお、内側部分に付属しているパッドはマジックテープで取り外し可能。夏場など、もっと通気性を上げたいという場面では、パッドを外して走ると快適です。
ネックブレースの正しい着用方法
せっかく揃えても、着け方を間違えれば本来の性能は出ません。ネックブレースは「プロテクターの外側に乗せる、これがATLASの設計思想です。

「ATLASはネックブレースをプロテクターの上に乗せる前提で作っています。ネックブレースをプロテクターの下に入れて使う人もいますが、それはネックブレース専用設計ではないからかもしれません。ATLASのセットは上に乗せて使うのが基本です」(藤堂氏)

そしてディフェンダーシリーズには、ネックブレースを浮かせないための固定ストラップが付属しています。これはネックブレースのフロントに引っかける小さなパーツで、走行中にブレースが浮き上がるのを物理的に止めてくれる仕組みです。慣れるまでは少し手間に感じますが、これでブレースのズレが激減します。正しい組み合わせと装着方法、両方が揃って初めて性能が発揮されます。

なお、固定ストラップが無い例として、ATLAS エアー ライトとFOX レースフレーム ルーストを組み合わせてみると、写真のように横に向くまで可動域が広いことがわかります。よっぽどのことがない限りはここまでズレることはありませんで、これが走行時のズレに繋がり、転倒時の怪我のリスクも高まります。
プロテクターとの干渉、本当に気にならないの?
実際のところ、ATLASセットの着用感はどうなのでしょうか? ライドハック編集部・稲垣がコースに持ち込み実際に試してみました。

「ネックブレースが登場しはじめた15年ほど前に、いろんなネックブレースをテストしたことがあります。当時のものも、装着してすぐに違和感があるほどではなかったのですが、走っていると少しうざいなと思うことがありました。走行中、常にネックブレースの圧迫感を感じてしまうものだったと記憶しています。難しいエンデューロなどに使うとそれなりにストレスが溜まってしまい、疲労感につながっていたんですよね。それに高価格で、なかなか個人的には手が出づらく、プライベートではネックブレースをしてきませんでした。首を守るために必要なのはわかってはいるものの、頭から落ちるような激しい転倒をしたことがなかったのもあります。
エアーライト×ディフェンダーの組み合わせは、さすが2026年の新製品だと思わせる出来。オフロードヴィレッジでモトクロスをする際にも、広島テージャスランチのJNCC、成田モトクロスパークのJEC東日本に参戦したときもこの組み合わせでテストしてみましたが、本当にネックブレースの存在を感じることがありませんでした。成田では岩の上で転んでしまったことも数回あり、はからずもプロテクターの効果を試してしまいましたが、守られていないヒジだけを傷め、特にディフェンダーハイブリッドの背中部分がほとんど衝撃をいなしてくれること、ネックブレースで首に負担がかからないことを実感しました。プロテクター、ちゃんとしててよかった…と胸をなで下ろしました(走れよ)。

ATLAS
ヴィジョン
¥35,750(税込)
https://www.dirtbikeplus.jp/products/detail/30777

ちなみに、エアーライトの場合そもそもが首の可動域を制限するためにあるので、上や下を向く時にまったく干渉しないかというとそんなことはありません。頻繁に下を向きたい場合など干渉が気になる場合は、同ATLASのネックカラー、『ヴィジョン』がオススメ。エアーライトと同時にテストしてみましたが、ヴィジョンだと本当に干渉することが皆無でしたね」

「エンデューロコースの難所などでリアタイヤがどの位置にあるのか確認したい時、相当な確度で下を向くのですが、そういう場面でもリアタイヤが見えないことへのストレスは感じなさそうです。エアーライトでも、問題なしでした」

「激しく揺さぶられるギャップやジャンプでも、ネックブレースが浮いて邪魔に感じるようなことは皆無でした」
ネックブレースもプロテクターも正しい組み合わせで使えば、身体への負担が減り、走り終わったあとの疲労感まで変わります。どれが合うのかわからない……、着用感に違和感がある……、そんな悩みを持つ方はぜひ今回紹介したATLASの組み合わせを参考にして、装備の見直しをしてみてください。