サイクル・自転車 ライダー 瀬戸市

Eバイクe-EDIT275と巡る瀬戸グルメ

陶磁器の街・愛知県瀬戸市。ダートフリークの本社が立つこの地は、窯業が盛んな「やきもの」の街として知られています。また、起伏のある地形と古い町並みが魅力で、ライドハックでもこれまで様々な記事にしてきました。今回は”瀬戸の名物グルメ”をテーマに、ダートフリークが開発したEバイク「e-EDIT275」で瀬戸市をサイクリング。今回は瀬戸市出身で全日本モトクロス選手権レディースクラスに参戦中の箕浦未夢選手とともに、瀬戸焼きそばや瀬戸川饅頭、てりかけなど瀬戸の地元グルメを味わい尽くします。

https://maps.app.goo.gl/s59n47AR13BdUy5F7

今回のサイクリングコースはこちら↑。合計距離は24kmほどで、途中の立ち寄り時間や休憩も含めて、半日~1日サイクリングとしてちょうど良いコースです。

出発はダートバイクプラス瀬戸店から

ダートバイクプラス瀬戸店
愛知県瀬戸市中水野町2-30
TEL : 0561-86-8295
毎日営業(年末年始除く)
営業時間 : 10:00~19:00

サイクリングの出発点は、e-EDIT275を開発したダートフリーク本社です。1階には同社の直営店であるダートバイクプラス瀬戸店があり、サイクル用品も取り揃えています。

CROSS SECTION
e-EDIT275
¥297,000(税込)

e-EDIT275には、ECOモード/ノーマルモード/BOOSTモードという3段階のアシスト機能が備わっています。アシストに関しては日本の道路交通法で時速24kmまでと定められており、時速10kmまではペダルをこぐ力の2倍、その後は徐々にアシストが減少し、時速24kmを超えるとアシストがゼロになる仕組みになっています。

ダートフリークのe-EDIT担当者いわく「瀬戸市は意外とアップダウンがあるのでBOOSTモードがおすすめです。今回のサイクリングコースなら、ずっとBOOSTモードで走ったとしても電池がなくなる心配はないはず」とのこと。アドバイスを受け、アシストモードをBOOSTに設定して、いざ出発。ダートフリーク本社を出て右に曲がると早速上り坂になりますが、アシストが効いているおかげで楽に登ることができました。

なお、箕浦選手は初めてEバイクに乗ったとのことですが、最初の上り坂で「これはラクだ……!」と感動を覚えていたようです。

瀬戸の郷土料理「五目めし(ごもめし)」|名代五目めし 四季乃舎

​​まずは瀬戸の郷土料理である「五目めし(ごもめし)」を求め、「四季乃舎(しきのや)」へ向かいます。窯業が盛んに行われてきた瀬戸では、窯入れや窯出しの際、窯元の職人たちに五目めしを振る舞う習慣があったそう。鶏肉や人参、椎茸、ごぼう、こんにゃく、油揚げなど様々な具材を醤油と酒で味付けして炊き込んだご飯は栄養バランスが良いということで、職人たちの間で重宝されてきたそうです。

「名代五目めし 四季乃舎」はそんな五目めしを中心としたメニューを揃えるお店。当時の窯元を再現した店内での食事はもちろん、テイクアウトも行っています。

箕浦選手「五目めし次またリベンジしに来ます!」

店舗へはダートフリークから10分ほどで到着。今回は五目めしのテイクアウトを予定していましたが、残念ながら売り切れでした……。五目めしはまた次の機会に来よう。気を取り直して、次の目的地へ向かいます。

特性タレがやみつきになる「瀬戸焼きそば」|焼きそば 一笑

再びe-EDIT275に跨って進むこと10分。次の目的地である「焼きそば 一笑」に到着です。ここでは瀬戸のソウルフードとして有名な「瀬戸焼きそば」を堪能できます。

醤油ダレで煮込んだ豚肉、その旨味を抽出した特製のタレに瀬戸焼きそば専用の太麺を絡ませて作るのが特徴で、20分以上炒めることでタレを麺に染み込ませます。特製タレの味の濃さにコシのある麺、一度食べるとやみつきになります。なお、箕浦選手は同店の瀬戸焼きそばを食べるのは初めてとのこと!

「ずっと食べてみたかったのですが、なかなか伺う機会がなくて、念願が叶いました! スーパーには瀬戸焼きそば用の麺が売っているんです。小さい頃から見ていたので不思議に思わなかったのですが、これって瀬戸ならではなんですね」(箕浦選手)

地元でも有名な人気店のため混雑時には数時間待つことも。今回も待ち時間を覚悟して行きましたが、ちょうどお昼すぎということもあり、すぐに注文が通りました。「今から作るから45分後くらいになるけど良い?」という言葉に頷き、出来立てを待つことに。

https://ride-hack.jp/?p=3710

なお、同店は以前ライドハックでも紹介したことがあります。前回取材した2022年から3年、久しぶりに訪れた店内は改装され、飲食スペースができていました。

焼きそばができるまで45分ほど、せっかくなのでその間に次の目的地に向かうことにします。

瀬戸で愛され続けて100年以上の「瀬戸川饅頭」|川村屋賀栄

焼きそばを待っている間に向かったのは、創業100年以上の老舗和菓子店「川村屋賀栄」。ここでは創業時から愛され続けている「瀬戸川饅頭」をいただくことができます。「焼きそば 一笑」からは自転車で5分ほどの場所にあります。

川村屋賀栄が製造・販売する「瀬戸川饅頭」は、無添加かつ防腐剤不使用で、ふっくらと蒸された皮と上品な甘さの餡が特徴。賞味期限がわずか1日の生菓子です。

店舗スタッフの方によると、「お店は一度建て替えていますが、ここ瀬戸で創業してから100年以上の歴史があります。お抹茶の器(うつわ)を作っている窯元では、職人さんたちの休憩の際に、お抹茶と一緒に瀬戸川饅頭を出してきたと言われています。また、一般家庭においても、家にはおやつとして2・3個は置いてあったり、お葬式で法要としても食べられたり、瀬戸の生活・文化に根付いているお菓子なんです」とのこと。

実際に蒸しあがったばかりの瀬戸川饅頭をいただきます。箕浦選手は初めて食べるとのことでしたが、「表面が少しパリッとしていて、でも中はもちもちで、今までに食べたことのないおいしさです」とすっかり気に入った様子。

瀬戸川饅頭を堪能した後、「焼きそば 一笑」に戻り出来立てをテイクアウト。焼きそばを持って次なる目的地に向かいます。

瀬戸ならではの街並み|窯垣の小径

e-EDIT275で10分ほど走り、窯垣の小径に到着。駐車場に停めて、入り口のベンチに座って焼きそばをいただきました。

窯垣の小径は窯道具を再利用した壁が400m続く小道で、観光名所の一つとして知られています。窯を支える柱ややきものを置く板などが積み重なって作られる模様は、瀬戸でしか見られない景観です。瀬戸焼きそばで体力も回復。再びe-EDIT275に乗る前に、窯垣の小径を歩いてみます。

瀬戸市の給食で大人気の「てりかけ」|めめど食堂

次に向かったのは、これまで走ってきた尾張瀬戸駅付近から少し距離が離れた「めめど食堂」です。窯垣の小径から22分ほどの距離がありますが、ここは瀬戸市民なら誰もが一度は口にしたことがあるであろう「てりかけ」専門店です。

「てりかけ」は瀬戸市の小中学校で大人気の給食メニューで、甘辛い照り焼き風のタレを絡めた鶏の唐揚げです。40年ほど前に瀬戸市の学校給食センターで働いていた栄養士の方が考案したメニューで、今では子どもたちに大人気。町に根付くソウルフードとしても知られています。箕浦選手も「給食に出ていた”てりかけ”は今でも食べたくなります」と振り返ります。

めめど食堂の店主にお話を聞くと、「私もそうですが、瀬戸の人っててりかけ好きな人が本当に多くて、お店で出してほしいという声も多かったんです」と地元の方々のてりかけ愛から生まれた専門店だと語ります。

今回は単品でいただきましたが、甘辛タレは白米が進む味の濃さ。学校給食で人気を集めるのも納得です。

地元の恵みが揃う|道の駅 瀬戸しなの

最終目的地のダートバイクプラスに戻る途中、「道の駅 瀬戸しなの」で休憩を挟みました。ここは地元野菜やスイーツなどが揃う「道の駅 瀬戸しなの」と、瀬戸・品野地区の窯元の製品を展示・販売している「品野陶磁器センター」が併設されていて、お土産を買うのにぴったり。また、フードコートやレストランもあり、ご当地メニューを食べることもできます。なお、今回はサイクリングの終盤に寄るプランだったためレストランの営業時間はすでに終了していました。もしここでご飯を食べたい場合は、営業時間に合わせてお昼頃に寄るルートで組むのが良いでしょう。

瀬戸グルメを満喫するサイクリング旅は無事ゴール。上り坂も長距離も気にならず、どこでも気軽に立ち寄れるのは、e-EDIT275の力があってこそ。やきもの文化が根付く街並みと地元の味、今回のサイクリングルートを参考に、瀬戸の魅力をぜひ堪能してみてください。

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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