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【Race Report】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026 第6戦 北海道千歳大会

7月12日、北海道千歳市の新千歳モーターランド オフロードコースにてD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第6戦北海道千歳大会が開催された。同会場での開催は2024年以来2年ぶり。天気予報は曇りだったが、当日は雨に見舞われ、コース整備によってタイムスケジュールは大幅に遅れ、IA1・IA2・IB OPENクラスの決勝はレース時間が短縮された。さらにスターティングゲートの故障により、旗の合図で一斉にスタートする「フラッグスタート」への急遽変更されるなど、イレギュラーづくしの一戦となった。

【D.I.D全日本モトクロス選手権サポートチーム&ライダー】

■IA1
#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)
#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
#4 大塚豪太(T.E.SPORT)
#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING)
#14 道脇白龍(TEAM KOHSAKA with トータルカーサービスK)
#47 池田凌(Bells Racing)
#54 道脇右京(バイカーズステーション金沢Racing)
#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D)

■IA2
#46吉田琉雲(Bells Racing)
#51 柳瀬大河(Honda Dream Racing)
#55 田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING)
#58 今岡駿太(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)
#122 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)
#02 島袋樹巳(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)

■レディース
#1 川井麻央(T.E.SPORT)
#2 箕浦未夢(Team ITOMO)
#4 穂苅愛香(BLU CRU TOMOレーシング)
#33 本田七海(TEAM KOH-Z)

当日も降り続く雨の影響でコースはマディコンディション。そんな中サポートライダーたちのライディングを支えていたのは、ダートフリークが取り扱うマディ対策アイテム。視界不良を防ぐティアオフ・ロールオフはもちろん、ZETA RACINGのフェンダーマットが泥の付着によるマシンの重量増加を防いだ。過酷なコンディションのレースほど、こうした細かな装備の差がタイムに直結する。

IA1クラス
ウィルソンが1-1でパーフェクトウィン

IA1クラスはヒート1が25分+1周、ヒート2が20分+1周に変更されてレースが行われた。

ヒート1では#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)が1コーナーを先頭で通過するが、すぐに#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がトップを奪う。トップの2人に続き、#7浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING)、#97内田篤基(Team Kawasaki R&D)、#47池田凌(Bells Racing)、#4大塚豪太(T.E.SPORT)らサポートライダーが好スタートを決め、上位を固める展開となった。2周目には内田が浅井をかわして3番手に浮上。内田は「ヒート1はスタート自体良くなかったんですが、1周目に3番手まで上がれて、トップのペースにもついていけていました」と語るように、一時大倉に迫る場面もあったが、深い轍にタイヤを取られて後退してしまう。

入れ替わるように浅井、大塚、池田らがバトルを繰り広げながら3番手争いを展開。一方、出遅れた#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)は8番手あたりからの追い上げを強いられたが、前のライダーを上回るラップタイムで順位を上げ、序盤で3番手に浮上。トップ3台の差は開き、結果はウィルソンが逃げ切って優勝、2位大倉、3位大城とサポートライダーが表彰台を独占してヒート1を終えた。

ヒート2では好スタートを決めた内田とウィルソンが、お互い譲らぬトップ争いを1周目から繰り広げる。しかし内田はウィルソンとの接戦の中転倒し順位を落としてしまう。トップに立ったウィルソンに対し、大倉が背後にぴったりとマークし、接近戦を展開。しかしレース中盤、大倉がミスによりペースを落とすと、ウィルソンが一気にリードを拡大。最終的には28秒差まで広げて優勝を飾った。2位には大倉、3位には一時10番手あたりまで後退した内田が怒涛の追い上げを見せ、表彰台を獲得した。

#2ジェイ・ウィルソン
「今日は間違いなくポジティブなレースだった。SUGOや広島のように縦に鋭い轍だと手首への負担が大きいんだけど、今日はそうじゃなかった分、走りやすかった。今回も自分のペースを管理しながらの走りにはなったけど、新しいレースマネジメントのスタイルを学べていると思う。インターバル期間はヨーロッパでトレーニングとテストをする予定だよ。まずは2週間ほど手首を休めて回復させて、そこから手首や身体の強さを作って、後半戦の今後のライディングに繋げていきたいと思う」

#1大倉由揮
「ヒート1はジェイさんに前に出られてから、なかなかリズムがつかめず力んでしまって、うまく走れないままどんどん差を広げられて単独2位で終わってしまいました。ヒート2はミスをしてから、体力もそこで消費してしまって、そのあとはもう前が見えない位置まで離されてしまって……、集中力が一瞬途切れて、ラスト1周にも転倒してしまいまいした。スキル面はもちろんですが、まだまだ気持ちの弱い部分があるので、メンタル面でも強くなれるように、このサマーブレイクで自分をもっと追い込んでいきます」

#97内田篤基
「今大会はレースウィークがいつもと違う変則的なスケジュールで、月曜日から北海道入りしてテストを重ねてからの決勝という流れでした。調子は良かったのですが、パッシングポイントが少なくて、早く抜きたいという気持ちが先に出て転倒して、順位を落としてしまいました。ただそこからの追い上げは今回すごく良くて、ライン取りも上手くいって順位をかなり上げることができました。トップと同じくらいのペースで走れていただけに、転倒で差が開いてしまったことはもったいないですし、自分の課題です。次戦は自分の地元大会になるので、インターバル期間でもう一段上のレベルになれるように乗り込んで、次は優勝したいです」

#3大城魁之輔
「2ヒートともスタートが良くなかったことと、転倒してしまったことが一番の反省点です。前半戦を通してずっと『走りはいい、マシンもいい、ペースもいいけど転んでしまった』とか『スタートで出遅れた』ということばかり言い続けている状況で、正直もう何回同じことを言っているんだろうという感じです。すごく悔しいです。もっと速ければ、多少スタートが悪くても追い上げられるので、このインターバルで乗り込んでいきます。とはいえみんなしっかり準備してくるはずなので、”しっかりやる”だけでは追いつけない。何をやるかの中身にこだわって、質と量を両立させたトレーニングを重ねていきます」

IA2クラス
柳瀬が待望の両ヒート優勝

IA2クラスもダートフリークサポートライダーの独壇場となった。25分+1周に短縮されてのヒート1、#51柳瀬大河(Honda Dream Racing)がスタートから飛び出すと、#46吉田琉雲(Bells Racing)があとを追う展開。「正直コンディションは難しくて全部苦戦していましたが、調子は良かったですし、もともとサンドは好きなので走れました」と柳瀬が振り返る通り、序盤から安定したペースで後続を突き放す。レース終盤にかけて単独走行へと持ち込むと、その差を20秒以上に広げてヒート1を制した。

一方、3番手には#55田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING)が浮上する。田中は「この難しいコンディションへの怖さをうまく切り替えられず、攻めきれませんでした」と振り返りながらも3位表彰台を獲得。柳瀬、吉田、田中という順位でレースを終えた。

なお、#122鴨田翔(Kawasaki PLAZA東大阪)は序盤で17番手につけたが、その後6位にまで浮上。後方から追い上げる、その粘り強さを示した。

ヒート2は柳瀬と田中がスタートで前に出るが、田中が2コーナー後に転倒。トップに立った柳瀬はそのまま後続を寄せ付けずに独走態勢を築く。また、序盤で吉田が2番手に浮上すると、後続を引き放す走りでポジションをキープする展開となった。最後尾からの追い上げを強いられた田中は「ヒート1の課題はしっかり修正できて、転倒してもいいという気持ちで攻めた走りをすることができました」と振り返るように、怒涛の追い上げでレース終盤にかけて6位にまで順位を上げる。結果は柳瀬が2ヒート目もトップを守り切って優勝し、パーフェクトウィンを達成。2位に吉田、3位に横澤が入賞した。

#51柳瀬大河
「ヒート1、ヒート2ともにスタートで前に出れたので、泥を浴びることなく走れたのは大きかったです。コンディションは難しかったですし、吉田選手が後ろから来ていることもわかっていましたが、最後まで安定して走ることができました。目標としていたピンピン(両ヒート優勝)を獲れたので、次も続けていきたいです。次戦の名阪までは2ヶ月ほど空きますが、まずは北海道を楽しんでから帰ってろうと思います」

#46吉田琉雲
「ここまで雨が降るとは思っていませんでした。もう少し前に雨が止んでくれていればベストコンディションだったんですが、なかなかタフなコンディションでしたね。それでも個人的にサンドは苦手ではないので乗り切ることができました。次戦は地元になるので、インターバル期間で乗り込んで、次こそは僕がピンピンを獲ります」

#55田中淳也
「思ったような前半戦ではなかったですね。今回は、ヒート2はスタートで前に出れたのですが、ジャンプで転倒してしまって、そこから最下位付近まで下がってしまいました。それでもヒート1の課題だった『怖くても攻める』というところはしっかり修正できて、順位を上げていくことができました。ただ終盤、勢いが少し止まってしまって、目の前にいた福村選手を最後までパスしきれないまま6位で終わってしまいました。メンタル面での課題が大きいので、このインターバルでメンタルトレーニングなども含めて取り組んでいきます」

レディースクラス
川井が後方を寄せ付けず開幕からの連勝記録を伸ばす

レディースクラスは15分+1周の1ヒート制で行われた。#1川井麻央(T.E.SPORT)が抜群のスタートを決めて1周目からトップに立つと、その後ろに#2箕浦未夢(Team ITOMO)、#14川上真花(YSP浜松BOSSRACING)、#33本田七海(TEAM KOH-Z)らが続く。序盤はトップの川井を2番手の川上が追いかける展開となるが、その後方から箕浦が迫り、2番手争いが白熱。川上のミスにより箕浦が2位に立ち、川井に食らいつく走りを見せたが、レース終盤で転倒を喫してしまう。すぐに復帰したが、川井、川上、箕浦のトップ3台の差は開きそのままの順位でゴール。「轍が深く掘れていて苦戦しました」と川井も振り返るように、決して楽なコンディションではなかったが、川井が今季6勝目を獲得し、開幕からの無敗記録を継続した。2位川上、3位に箕浦、4位には本田が入賞を果たした。なお、#4 穗苅愛香(BLU CRU TOMOレーシング/ヤマハ YZ85LW)は序盤14番手あたりから7位まで追い上げてフィニッシュ。惜しくも入賞圏内に届かなかったものの、粘り強い走りを見せた。

#1川井麻央
「今回はスタートから前に出れました。難しいコンディションでしたが、コースの下見をして自分の走れるラインを見つけておいたことが今回の走りに繋がったと思います。また、事前練習で乗り込んでいたので、自信持って挑めたのも良かったと思います。次戦までは去年ほど期間が空いていないですが、名阪に向けても乗り込んで優勝目指して頑張ります」

#2 箕浦未夢
「イレギュラーなレースでしたが、走りも体力的にも良い感触でした。転倒して3位になってしまって、悔しさもありますが、表彰台に上れて良かったです。今回、練習走行は雨がすごく降っていたのでDFGのロールオフを使いました。雨が強い時はティアオフだとすぐに使い切ってしまうので、ロールオフの方が使いやすいのと、昔からロールオフが好きでずっと使っているというのもあって選びました。決勝は雨が弱まっていたのでティアオフにしたんですが、普段使っているDFGの7枚セットのラミネートがなくて、自分で1枚ずつ貼り付けて、水が中に入らないよう工夫して使ったらそれで絶好調でした。次戦の名阪までは2ヶ月ほど空きますが、また乗り込みに行って、次こそは勝ちたいです」

次戦は約2ヶ月ほどのインターバル期間を挟み、9月12〜13日、奈良県にある名阪スポーツランドにて開催される。

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アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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