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【Race Report】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026 第8戦 TOKIO INKARAMI Super Motocross

10月10〜11日、埼玉県川越市のオフロードヴィレッジでD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2026第8戦 TOKIO INKARAMI Super Motocrossが開催されました。IA1クラスには、2025年AMAスーパーモトクロス選手権250クラスチャンピオンの#30下田丈(Honda HRC Progressive)がスポット参戦し、多くの観客の注目を集めました。

コースレイアウトは2024年第7戦をベースに組まれたスーパーモトクロス仕様で、タイトコーナーやジャンプが多く詰め込まれたつくりです。IA1・IA2クラスは10周×3ヒート制、レディースクラスは10分+1周の1ヒート制で争われました。両日とも晴天でしたが、日曜は昼休みとヒート3の前にコースへ散水が入り、滑りやすい路面状況となりました。

【D.I.D全日本モトクロス選手権サポートチーム&ライダー】

■IA1
#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)
#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
#4 大塚豪太(T.E.SPORT)
#7 浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING)
#14 道脇白龍(TEAM KOHSAKA with トータルカーサービスK)
#47 池田凌(Bells Racing)
#54 道脇右京(バイカーズステーション金沢Racing)
#97 内田篤基(Team Kawasaki R&D)

■IA2
#46 吉田琉雲(Bells Racing)※負傷により今戦欠場
#51 柳瀬大河(Honda Dream Racing)
#55 田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING)※負傷により今戦欠場
#58 今岡駿太(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)
#60 松木悠(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)
#122 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)
#02 島袋樹巳(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)

■レディース
#1 川井麻央(T.E.SPORT)
#2 箕浦未夢(Team ITOMO)
#4 穂苅愛香(BLU CRU TOMOレーシング)※負傷により今戦欠場
#33 本田七海(TEAM KOH-Z)

 

IA1クラス
下田丈が完勝、ジェイ・ウィルソンが17pt差でランキング首位に立つ

前戦を終えた時点でランキングをリードしているのは#1大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)。#2ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が5ポイント差で大倉を追う状況となっています。

また、今回は2025年AMAスーパーモトクロス選手権250クラスのタイトルを獲得した#30下田丈(Honda HRC Progressive)がスポット参戦。日曜朝のタイムアタック予選も下田が1分16秒978のトップタイムを記録。ウィルソンが2番手につけて決勝に臨みました。

ヒート1、#47 池田 凌(Bells Racing)が好スタートを決めて、2番手から#386横山遥希(カワサキプラザ鳥栖&グリーンシャドウ)を追いかける。その後ろには大倉とウィルソンがつけ、下田は6番手前後からの追い上げを強いられます。下田とウィルソンは序盤で抜け出し、中盤には横山と3台でトップを争う展開に。ラインが交差する混戦から先に抜け出したのは下田で、ウィルソンも横山の隙を突いて2番手を奪取します。ウィルソンは下田に食らいつきますが、徐々に差が開きそのままフィニッシュを果たしました。

なお、大倉は終盤まで4〜5番手で粘っていましたが、最終ラップに転倒。7位でのゴールとなり、ウィルソンとのポイント差がここで一気に動きました。4位#3大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)、5位#97内田篤基(Team Kawasaki R&D)、6位#47池田凌(Bells Racing)、8位#4大塚豪太(T.E.SPORT)と続き、2位から8位までのうち6台をサポートライダーが占めています。

ヒート2はスタートを決めた下田がそのまま独走に持ち込み、2番手を内田、3番手を大倉が走ります。ウィルソンは7番手からのスタートとなりましたが、前のライダーをかわし、7周目には内田と大倉の2番手争いに追いつきます。終盤、大倉が4番ポストで内田を攻略すると、ウィルソンも内田をパス。2位の座は、ランキングを争う2人の一騎打ちとなります。ファイナルラップにウィルソンが前へ出ると、大倉は転倒を喫し後退。すぐにレースへ復帰したものの、5位でゴールとなりました。ウィルソンが2位を獲得。内田が4位、大城が6位、池田が7位、#7浅井亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING)が8位、大塚が9位と続きました。

ヒート3、スタートで前に飛び出したのは内田です。その後ろに大倉もついて内田を捉えますが、1周目に転倒して15番手から追い上げる苦しい展開に。下田が内田を抜いてトップに立つと、横山とウィルソンも続けて内田をかわします。2位争いはウィルソンが周回ごとに横山との距離を縮め、最終ラップで逆転。3ヒートすべてを2位でまとめました。内田は4番手を守りきり、ヒート2に続く4位。大倉は15番手から8台を抜いて7位まで挽回しました。大塚はこの大会最上位となる5位に入り、池田が8位、浅井が9位、大城が10位でフィニッシュ。

なお、3ヒートを終え、ウィルソンが合計638ptでランキングトップに返り咲きました。大倉は621ptで、両者の差は17pt。チャンピオン争いの行方は最終戦で決定します。

#2 ジェイ・ウィルソン
「今日の結果は、優勝はできなかったけど、タイトル争いにおいては優勝と同じくらいの価値があったと思う。ランキングでまたトップに立つことができて良かった。今回は少しのミスで差が開くコースだったから、ミスを最小限にして、ジャンプをちゃんと飛んで、コーナーをきちんとこなす、それを毎ヒートやり切ることが大事だったし、上手くできたと思う。正直に言うと、今シーズンは自分にとってすごく厳しかった。自分のコンディションが良くなっては戻っての繰り返しで、自分の本来の力で走れていなかった。でも今日は、本来の自分に戻れたような感覚があったんだ。それがすごくうれしかった。最終戦でも同じように走れたらと思う」

IA1 総合順位

総合順位 ゼッケン ライダー名 チーム名
2位 #2 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM
4位 #97 内⽥篤基 Team Kawasaki R&D
5位 #3 大城魁之輔 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
6位 #1 大倉由揮 Honda Dream Racing Bells
7位 #47 池田凌 Bells Racing
8位 #4 大塚豪太 T.E.SPORT
10位 #7 浅井 亮太 BLUCRU YSP浜松BOSSRACING
13位 #54 道脇右京 バイカーズステーション金沢Racing
20位 #14 道脇白龍 TEAM KOHSAKA with トータルカーサービスK

IA2クラス
柳瀬が最終戦を待たずしてIA2チャンピオンを獲得

IA2クラスでは、ランキング2位につけていたサポートライダーの#55田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING)が、練習中に負傷し今シーズンの残りを欠場することになりました。これにより、同じくサポートライダーでランキング首位の#51柳瀬大河(Honda Dream Racing)は今大会でタイトルを決められる状況に。

また、#46吉田琉雲(Bells Racing)は第7戦で負った怪我の影響で今戦を欠場。上位ライダーの離脱が相次ぐ中、今回は上位の顔ぶれはいつもより厚く、2022年IA1チャンピオンの#317富田俊樹(Blue Lab.)やオフロードヴィレッジを得意とする#166 星野優位(Blue Lab. / レーシングチーム鷹/ヤマハ YZ250F)が新型YZ250Fで、Auto Brothersから#103ユーゴ・マンザト(Auto Brothers)がスポット参戦し、上位争いを激化させました。

ヒート1、柳瀬がスタートで前に出ると、ほかのライダーより2秒ほど速いラップタイムを刻んで単独走行に持ち込みます。柳瀬は他を寄せ付けない速さでそのまま一度も先頭を譲らずトップでゴール。今季11勝目を挙げ、ヒートの連勝数を「6」に伸ばしました。また、サポートライダーの#122鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)は序盤を3番手で走りましたが、4周目に#56森優介(Team ITOMO with オフロードピット那須)とマンザトの3位争いの中で転倒を喫し後退。6位までポジションを戻してチェッカーを受けましたが、レース後に音量規定値オーバーとして5順位降格の裁定を受け、記録上は11位となりました。

ヒート2でホールショットを奪ったのは#240 横澤 拓夢(KawasakiPLAZA盛岡 TKMmotorsports)、その後ろから柳瀬が追う展開となりました。昨年まで同じチームで練習を重ねてきた2人。柳瀬は何度も横澤のインを狙いますが、横澤もトップを譲らず、2人の攻防は終盤まで続きます。レース終盤、ペースを上げた横澤が抜け出し、柳瀬は2位でフィニッシュとなりました。

柳瀬のチャンピオン獲得がかかったヒート3、柳瀬が見事なスタートを決めて前に出ると、鴨田がすぐ後ろの2番手につけて追いかけます。3番手には#48渡辺陵(BLUCRU TeamPitin with M:F)が続き、出遅れた横澤が5周目に渡辺をかわして3番手に浮上します。柳瀬は1周目から鴨田との間隔を少しずつ広げていき、単独走行へ。一度も前を譲ることなく優勝を獲得しました。鴨田は、柳瀬から6秒219差で2位入賞。地元大会で見事表彰台に上がりました。

1位/2位/1位という結果でまとめた柳瀬は、第8戦終了時点でヒート優勝が12回。圧倒的な実力で、最終戦を待たずしてIA2チャンピオンに輝きました。

#51 柳瀬大河
「このコースはスタートで前に出られるかどうかがすごく大事で、3ヒートともそこを決められたのが一番大きかったです。一度転べば一気に後ろへ下がってしまうので、ヒート3の最後の周は、安全にリズムセクションは全部2個ずつ飛ぶと決めて走りました。チェッカーを受けるまでずっと気が抜けませんでしたね。悔しかったのはヒート2です。拓夢くん(横澤拓夢)とは去年まで同じチームで、一緒に練習してきた相手なのに、最後まで前に出られませんでした。路面も滑りやすく、万が一の転倒を意識してしまったのと、拓夢くんのペースも良くて決めきれませんでした。最終戦は2ヒートとも勝って終わりたいです」

#122 鴨田翔
「ヒート1とヒート2はトラブルもあって結果が出ず、パドックに戻るたびに落ち込んでいました。ヒート3は気持ちをうまく切り替えられて、スタートから前に出られました。久しぶりの表彰台なので、終わりよければすべてよしということで、今は素直にうれしいです。地元の皆さんの応援もありがとうございました。最終戦はチャンピオンになった柳瀬選手にチャレンジしていきます」

IA2 総合順位

ゼッケン ライダー名 チーム名
1位 #51 柳瀬大河 Honda Dream Racing
7位 #122 鴨田翔 Kawasaki PLAZA 東大阪
18位 #58 今岡駿太 Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS
23位 #02 島袋樹巳 Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS
25位 #60 松⽊悠 Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS
ー #46 吉田琉雲 Bells Racing
ー #55 田中淳也 YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING

レディースクラス
箕浦が2位、本田が3位で表彰台へ。川井は転倒から4位まで挽回

レディースクラスは10分+1周の1ヒート制でおこなわれました。スタート2番手で1コーナーを抜けた#1 川井 麻央(T.E.SPORT/ホンダ CRF150RⅡ)は、1周目のうちにトップに浮上しレースの主導権を握ります。後ろには#14 川上 真花(YSP浜松 BOSS RACING/ヤマハ YZ85LW)、#8赤松樹愛(FACTORY BEAR RACING TEAM Y’s)、サポートライダーの#2箕浦未夢(Team ITOMO)、#33 本田 七海(TEAM KOH-Z/ヤマハ YZ85LW)が続き、川上がじわじわと川井との距離を縮めていきます。このまま川井がリードを広げるかと思われましたが、ジャンプの着地で転倒。6番手まで順位を落としてしまいます。

 

代わって先頭に立った川上がリードを広げる中、2番手に上がった箕浦はクラス全体のベストラップとなる1分28秒014を刻みながらトップを追いかけます。さらにその後ろには本田が続き、最後まで粘りますが、そのままの順位でゴール。2位箕浦、3位本田とサポートライダー2名が表彰台を獲得し、川井は転倒後に2台を抜き返し、4位でチェッカーを受けました。

なお、開幕から7連勝してきた川井にとっては今季初めて優勝を逃したレースとなり、川上とのランキングのポイント差は16ptに縮まっています。

#2 箕浦未夢
「全力で1位を狙っていましたが、スタートで少し出遅れてしまって、2位までにしか届きませんでした。あと1戦、諦めずに戦いきります」

#33 本田七海
「やっと表彰台に上がれました。でも勝たないと意味がないので、最終戦はしっかり勝って終われるように頑張ります」

レディース 順位

ゼッケン ライダー名 チーム名
2位 #2 箕浦未夢 TEAM ITOMO
3位 #33 本田七海 TEAM KOH-Z
4位 #1 川井麻央 T.E.SPORT
ー #4 穂苅愛香 BLU CRU TOMOレーシング

IA2では柳瀬がタイトルを決め、IA1はウィルソンが17pt、レディースは川井が16ptのリードを持って最終戦を迎えます。第9戦は10月31日〜11月1日、宮城県・スポーツランドSUGOが舞台です。IA1には2026年MXGPチャンピオンのジェフリー・ハーリングス(Honda HRC PETRONAS)のスポット参戦が決まっています。シーズン最後となる2日間、ぜひ現地でダートフリークサポートライダーの活躍を見届けてください。

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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