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ビギナーでもわかる! ジグラムブレーキパッドが、オフロードバイクにイチオシなワケ

オフロードバイクのブレーキパッド選び、純正品やAmazonでみつけた安価な製品で十分と思っていませんか? 実は、ブレーキパッドもちゃんとクオリティで選べば、ライディングが劇的に変わる可能性があるんです。今回はZETA RACINGの「ジグラムパッド ダートシンタード」を、ヤマハYZ250FXとセロー250に装着し、その実力を検証しました

ブレーキに迷いが無くなる!

メーカー純正のブレーキパッドは、確かに信頼性が高く、バランスにも優れています。YZ250FXの純正ブレーキパッドも、握った分だけ制動力を発揮してくれるリニアな効き味で、不満を感じることは少ないでしょう。しかし、やはり純正品というのはコストとの兼ね合いで最高のクオリティは追求できないものです。ダートフリークは、オフロードバイクのためにジグラムパッド ダートシンタードを開発し、テストを繰り返してダート走行に最適化。値段に見合うだけの高性能を持たせました。

正直なところ、ライドハック編集部でも純正ブレーキパッドとの違いがわかるだろうか? と不安に思っていましたが、万年ノービスの編集部員でも「違う!」と実感できるほどの違いがありました。

ZETA RACING
ジグラムパッド ダートシンタード
価格: ¥5,500(¥5,000)

90年代のCRM250RやXLR250など古いバイクから、最新のバイクまで。トレール、レーサー問わず幅広いラインナップも魅力です!!

出たばかりのKLX230、シェルパにも適合あり!!

純正パッドとの違いはどこに?

ジグラムパッド ダートシンタードと純正ブレーキパッドを比較した際、単純な制動力の違いはほとんど感じられませんでした。しかし、実際にコースを走ってみると、単なる制動力だけでは語れない別の違いが明確に現れました。

純正ブレーキパッドでは、コーナー手前で2~3回ブレーキをかけ直していたのが、ジグラムパッド ダートシンタードでは1回のブレーキングでバシッと減速が決まるようになったのです。

LITProというアプリを使って愛知県のモトクロスコーススラムパークでの走行データを可視化してみると、その違いは一目瞭然です。上のグラフの太線が純正ブレーキパッド、点線がジグラムパッド ダートシンタードでの走行データです。GPSと加速度センサーで測っているため、グラフ上は減速度として表示されています。

純正ブレーキパッドでは2回に分けて減速している箇所や、減速がスムーズでない箇所が見られます。一方、ジグラムパッド ダートシンタードでは、1回のブレーキングでスムーズに減速できています。

つまり、これは制動力のコントロール性の違いということになります。この違いが、周回タイムの短縮に繋がりました。単純にコースの慣れかもしれませんが、ジグラムパッド ダートシンタードは、タイムを短縮するきっかけになるほどのインパクトを持っていると言えるかもしれません。

なぜジグラムパッドは優れているのか?

思った以上に制動力が出てしまう、あるいは出ない、というようなことが続くと、人は無意識にブレーキを探りながら操作してしまいます。逆に、思っていた通りの制動力を使いこなせると、自信を持ってブレーキを正確に操ることが出来るようになります。また、止まれるということは速度も出せるということです。結果的にブレーキング以外の部分にも影響が出ていると思われます。

ジグラムパッド ダートシンタードは、ライダーが意図した通りの制動力を発揮してくれるため、ブレーキングに集中することができ、結果としてスムーズで速いライディングに繋がることでしょう。

トレールバイクでの効果は?

セロー250にもジグラムパッド ダートシンタードを装着し、純正ブレーキパッドと比較してみました。

トレールバイクの純正ブレーキパッドは、様々なスキルを持ったライダーが使用することを想定して設計されているため、レーサーほど制動力が強くありません。セロー250の純正ブレーキパッドも、YZ250FXの純正ブレーキパッドに比べると、制動力の立ち上がりが穏やかで、マイルドな効き味になっています。

スラムパークを走行してみると、YZ250FXに比べて制動力の弱さが顕著に感じられました。特に、1本指でブレーキングをする際には、かなりの力を人差し指にかけなければならず、スロットルの操作に集中しづらいような場面もありました。

ジグラムパッド ダートシンタードに交換すると、わずかなタッチでも制動力が格段に向上しました。こちらは、YZ250FXで純正とダートシンタードを比較した際には出てこなかった感想です。レーサーのような鋭いブレーキングができるとまでは言いませんが、ライディングに余裕が出て、特に下りのギャップが連続するような場面では、安心してブレーキングできるようになりました。

スラムパークのトレールコースでは、少し急な下りがありますが、こういうシーンでとても優秀でした!

消耗品こそ、ちゃんとしたものを使いたい

ブレーキパッドやオイル、チェーンなどの消耗品は、交換しても大きな違いを感じられないと思っていませんか?  Amazonなどで見かける格安ブレーキパッドでも、確かに減速することはできます。しかし、わずかな違いが、ライディングの質を大きく左右することもあるのです。

1000円安いブレーキパッドで、ライディングの楽しさを損なっていてはもったいないですよね!

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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