ダートフリークは1990年に創業し、2025年で35周年を迎えます。多様なオフロードバイク用品を取り扱ってきた弊社の歴史を遡るにあたって、オフロードウエアは欠かせません。創業から現在に至るまでどのようなブランドを取り扱い、ライダーの活躍に貢献したのか。弊社で取り扱うウエアブランドの変遷を、歴代レジェンドライダーや現在サポートしているトップライダーの活躍と併せて振り返ります。
ダートフリークが取り扱うウエアブランドの変遷
ダートフリークは1990年の創業から35年間、オフロードバイク用品店として様々なライディングウエアを取り扱ってきました。UFO、SOCAL RACING、FOX、SHIFT、Alpinestars、FASTHOUSE、DFGなど、振り返ると、販売力をつけながら取り扱いウエアブランドを拡大してきたことがわかります。
1990年代:海外ブランドの輸入でオフロードウエアの選択肢を増やす
ウエアの取り扱いを開始したのは、オフロードバイク市場の成長とともに、ライダーのニーズが増えたことがきっかけでした。当初は、日本国内では本格的なオフロードウエアを入手するのが難しく、限られたブランドやモデルしか選択肢がありませんでした。そこで、海外のオフロードウエアブランドを日本市場に導入し、提供することを目指しました。
ダートフリークが最初に取り扱ったウエアブランドは、XTREME、YOKO、UFOやSOCAL RACINGでした。中部地方や、当時ダートフリーク店舗があった神奈川県川崎市の地元のライダーをサポートし、オフロードライダーへの認知度を高めていきました。
2000年代:UFO、HRP Sports SOCALを通して販売力向上。トップライダーへのサポートを始める
2000年代に入ると、FOXやSHIFTの総輸入代理店になり、取り扱いウエアブランドの幅を広げていきます。
ダートフリークに勤めて23年、用品グループリーダーの藤堂氏に当時について話を聞くと、「当時のウエアブランドといえば、FOXやSHIFTの人気が圧倒的に高く、輸入代理店だったUFOやSOCAL RACINGはそれらに次ぐ立ち位置でした。なので、まずはこの2つのブランドをPRし、認知度を上げていくことに注力しました。そうすることにより、オフロードウエア全体の販売量が順調に増えていき、その販売力を評価されて、FOXやSHIFTという2大ブランドの総輸入代理店を任せてもらえるようになりました」と振り返ります。
また、ダートフリークでは同時期に全日本モトクロス選手権に出場するトップライダーをサポートし始めました。その先駆け的存在が大河原功次選手です。大河原選手は1992年に全日本選手権国際A級250ccランキング2位を獲得。その後アメリカに渡り、AMAスーパークロスに参戦し、1993年にAMAスーパークロス250ccランキング25位、1994年にはAMAナショナルにも出場し、ランキング23位を獲得した経験を持ちます。2年間のAMAへの挑戦後も全日本モトクロス選手権で活躍を続け、2008年に引退。FOXのウエアを着用し上位を走る姿は多くのファンの記憶に残っていることでしょう。

中野洋子氏(2016年撮影)
また、全日本モトクロス選手権レディースクラスを牽引してきた益春菜氏や中野洋子氏もサポートし、益氏は2008年〜2011年まで4連覇、中野氏は3度チャンピオンに輝くなどレディースクラス内でも目を引く存在として活躍を続けました。
ほかにも、全日本モトクロス選手権国際A級ライダーとして活躍し、2010年にはFIMアジアモトクロス選手権でチャンピオンに輝いた鈴木友也氏、2002年全日本モトクロス選手権国際A級125ccチャンピオンを獲得し、2008年の引退後はフリースタイルモトクロス(FMX)へ転向した加賀真一選手、さらにFMXの世界的トップライダー東野貴行選手など、多くのライダーをサポートしてきました。
2010年代:全日本モトクロスのファクトリーチーム、Team HRCライダーがFOXを着用

成田亮選手(2018年撮影)
2010年以降にも多くのサポートライダーがウエアを着用しました。中でも、成田亮選手は最高峰となるIA1クラスに出場し、引退する2020年までの間で9回チャンピオンに輝いた、まさにレジェンドライダー。「ホンダのファクトリーチームであるTeam HRCに所属する成田選手に着用してもらえたことは、弊社にとっても印象深いです」と藤堂氏は振り返り、創業当時から着実に積み重ねてきた実績や販売力がこの時代に確立されていきました。
2020年〜現在:自社ブランドDFG誕生。国産の強みを生かす

FASTHOUSEを着用する小島庸平選手(2024年撮影)
2020年に入り、ダートフリークではオンライン通販サイト「ダートバイクプラス」にてFASTHOUSEの取り扱いを開始しました。初めはダートバイクプラス(オンライン販売)専用に、面白くて個性のあるウエアブランドを取り扱いたいということで、FASTHOUSEを輸入し始めましたが、その特徴的なデザインやファッション性で人気を集め、今では実店舗でも手に入るようになっています。

写真左:馬場亮太選手、写真右:馬場大貴選手(2023年撮影)
そして、2020年代でのビッグニュースといえば、2023年に自社ブランドDFGが誕生したことでしょう。
DFGにはエントリーユーザー向けの「ソリッド」とレース向けに作られたハイグレードシリーズ「ワークス」という2つのシリーズがラインナップしており、毎年カラーバリエーションを増やし、その幅を広げています。
DFGの成り立ちについて、藤堂氏は「海外ブランドは輸入するため値段が高くなってしまうのですが、もっと手に取りやすい価格でお客様に提供できないかなと考え、国産の自社ブランドを作ることにしました。初めはエントリーライダー向けのソリッドシリーズを展開して、それ以前からサポートライダーとして繋がりがあった馬場兄弟(馬場大貴選手と馬場亮太選手)にテストライダー兼プロモーションをお願いしました。ただ、ソリッドシリーズは彼らみたいなプロライダーを想定して作ったものではなかったので、彼らの用途にあった、もっとレーサー向けのウエアを作ろうということで、ワークスシリーズの開発も始めました。その結果、一般のお客様からも『ワークスウエアが欲しい』という声を多くいただき、ソリッドシリーズを発売した翌年に発売しました」と、その経緯を語ります。

箕浦未夢選手(2024年撮影)

⼤城魁之輔選手(2024年撮影)
DFGサポートライダーの活躍を振り返ると、全日本エンデューロ選手権では2022・2023・2024年で馬場亮太選手が3連覇を達成。また、全日本モトクロス選手権では、⼤城魁之輔選手が2023年にシーズン最高2位を獲得。2024年は怪我により後半2戦を欠場しましたが、ランキング8位で終えています。さらに、レディースクラスに出場する箕浦未夢選手は2023年に自身最高位となる2位を獲得すると、2024年シーズンも上位争いに食い込む走りでランキング6位に入賞を果たすなど、ライダーの活躍と勢いは他ブランドにも劣りません。
「海外ブランドは日本独自のデザイン、プロモーションがしにくいのですが、DFGは国内ブランドということで、独自の動きがしやすいというのがメリットです。マイカルチャンプモデルやBPMモデルなどを展開したように、今後も国内ブランドならではの面白いプロモーションや開発をしていきたいなと考えています」(藤堂氏)
35周年記念ウエアとDF観客席で盛り上げる、全日本モトクロス選手権第4戦
ダートフリークでは35周年を記念した企画を用意しています。そのひとつがDFGによるXTREMEレプリカウエアです。
ダートフリーク創業35周年を記念して、ダートフリークが昔取り扱っていたウエアブランドのレプリカウエア(DFGバージョン)を制作します。これを6月14〜15日、広島県にある世羅グリーンパーク弘楽園にて開催される、全日本モトクロス選手第4戦中国大会に出場するDFGサポートライダーである大城選手、道脇右京選手、箕浦選手らが着用する予定です。今は無きブランドの復刻、当時を知る方にとっては懐かしく、当時を知らない方にも新鮮な気持ちで楽しんでもらえると思います。
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是非、特別観客席でDFサポートライダーを一緒に応援しましょう!
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