ダートフリークは、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2025 IA1・IA2・レディースクラスに参戦する以下のライダー達と契約を結び、弊社で取り扱うウエアやパーツを提供することでレース活動をサポートしている。5月17〜18日に行われた第3戦でサポートライダー達はどんな活躍を見せたのか、各クラスを振り返る。
【D.I.D全日本モトクロス選手権サポートチーム&ライダー】 #1 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM) ■IA2 #1 中島漱也(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM TAKA) ■レディース #1 川井麻央(T.E.SPORT)
■IA1
#4 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)
#5 能塚智寛(Team Kawasaki R&D)
#6 大塚豪太(T.E.SPORT)
#7 安原志(八尾カワサキ with ANNEX CLUB)
#8 大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松)
#10 内田篤基(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS)
#15 渡辺祐介(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM)
#27 小島庸平(BellsRacing)※スポット参戦
#4 田中淳也(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松)
#5 柳瀬大河(TKM motor sports いわて)
#6 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)
#12 福村鎌(TeamSBE)
#14 吉田琉雲(Bells Racing)
#34 松木悠(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS)
#35 今岡駿太(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS)
#47 道脇右京(バイカーズステーション金沢レーシングwithMOTUL)
#6 箕浦未夢(TEAM ITOMO)
5月17〜18日、埼玉県にあるオフロードヴィレッジにてD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2025 第3戦 21Groupカップが開催された。大会自体は土日の2日間にわたって開催されたが、IA1・IA2・レディースクラスは日曜日に予選と決勝が行われるスケジュールとなった。
会場となるオフロードヴィレッジはアップダウンが少ない分、多彩なリズムセクションやテーブルトップが設けられているのが特徴的で、昨年の第7戦ではスーパークロス風のコースレイアウトで話題を呼んだ。今回は周回方向やレイアウトは同じながら、モトクロスコースとしてリズムセクションやジャンプに変更が加えられた。
当日の天気は曇りのち晴れ。土曜日の降雨により、日曜日も路面はマディコンディションとなり、レースを重ねるごとに路面は荒れていった。スタートから1コーナーまでの距離が短く、タイトなコーナーが多いレイアウトのため、ライダーたちはスピードを落とさずに巧みに周回を重ねる技術と、リズムセクションの攻略力が求められた。
IA1クラス
IA1クラスは今季初となる15分+1周の3ヒート制で行われた。ヒート1、ホールショットを決めた#14星野優位を、#1ジェイ・ウィルソンが1周目のジャンプセクションでパスし、そのままリードを拡大する。一方5番手あたりから着実に順位を上げたのが#10内田篤基だ。スタートで出遅れた内田だが、前のライダーを冷静にかわしレース終盤に3番手に浮上。そのまま順位を守り切りゴールを果たした。結果、ウィルソンが優勝、内田が3位表彰台を獲得した。
また、予選で調子の良さを見せていた#8大城魁之輔と#4大倉由揮は、スタートで出遅れ10番手以降からの追い上げを強いられる。転倒も重なり、順位をあげることができず大倉が9位、大城が10位でフィニッシュ。
ヒート2は#5能塚智寛が好スタートを決めてトップに立つがオープニングラップから混戦となり、1周目を2番手で通過。さらに3番手に大倉がつけて、能塚との2番手争いを展開する。大倉は徐々に距離を詰めて能塚をパス。さらにトップを走る#2横山遥希に迫るが、タイムアップとなり2位でゴールとなった。3位には能塚が入賞し今季初表彰台を獲得した。
一方、スタートで出遅れたウィルソンは他のライダーと比べて2秒ほど速いラップタイムで周回し、追い上げを続けた。結果表彰台には届かなかったものの、5位でフィニッシュを果たしその実力を示した。さらに、10番手以降から追い上げた大城が6位、好スタートを決めた#15渡辺祐介が7位入賞。9位から#6大塚豪太、#7安原志、#27小島庸平と続き、ダートフリークサポートライダーが上位を占めた。
また、今回スポット参戦を果たした#27小島庸平は予選で腰を痛め、ヒート2のみの出場となった。好スタートを決めると序盤で4位を走行。その後は後退し11位でフィニッシュとなったが、身体を痛めた中でも上位を走る実力の高さを示した。
ヒート3は、#15渡辺祐介、#5能塚らが好スタートを決める。ウィルソンは再び追い上げの展開となるが、2周目には2番手に浮上。その後トップを走る横山との一騎打ちとなり、数周にわたる攻防の末、残り1分というところで逆転を果たす。その後も攻防戦が続いたが、ウィルソンが逃げ切りトップチェッカー。3ヒート中2ヒートで勝利を収めた。
また、大倉が能塚と4番手争いを展開。前を走る能塚を大倉が追いかけ、横並びになる接戦を繰り広げる。両者譲らぬ走りで接戦が続いたが、5分を経過したタイミングで大倉が能塚のインをついてパス。さらに3番手の#38浅井亮太もかわし、そのまま表彰台を獲得した。
総合結果はウィルソンが2勝を挙げて優勝。大倉が3位となり、能塚が4位、内田が5位に入るなど、各ライダーの健闘が光る結果となった。
IA1総合順位
ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | |
1位 | #1 | ジェイ・ウィルソン | YAMAHA FACTORY RACING TEAM |
3位 | #4 | 大倉由揮 | Honda Dream Racing Bells |
4位 | #10 | 内田篤基 | Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS |
5位 | #5 | 能塚智寛 | Team Kawasaki R&D |
7位 | #15 | 渡辺祐介 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM |
8位 | #8 | 大城魁之輔 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 |
9位 | #6 | 大塚豪太 | T.E.SPORT |
11位 | #7 | 安原志 | 八尾カワサキ with ANNEX CLUB |
27位 | #27 | 小島庸平 | BellsRacing |
IA2クラス
IA2クラスも今季初の15分+1周の3ヒート制で競われた。ヒート1は序盤で#1中島漱也がトップに立つと、#6鴨田翔が2番手で追いかける。一方、#4田中淳也はスタートで出遅れるが、レース中盤に3番手へ浮上。この時点でトップ3の間隔は開いており、最後まで順位は変わらずフィニッシュ。中島が優勝、鴨田が2位、田中が3位でレースを終えた。
ヒート2は好スタートを決めた田中が飛び出しトップを走行。#47道脇右京も好スタートを決めて3番手でレースを進める。田中は徐々に後続を引き離し独走状態へ。一方、ヒート1で優勝した中島は出遅れ追い上げを強いられる。中島は7番手あたりから冷静に前のライダーをかわし、2位まで順位を上げてフィニッシュ。田中が一度も前を譲らずトップでチェッカーを受け、自身初のIA2優勝を飾った。
また、このヒートでは、今大会が怪我からの復帰戦となった#5柳瀬大河が上位争いを展開する。柳瀬は4番手につくと、前を走る道脇を捉えパス。さらに2番手の#2横澤拓夢に迫り、8分が経過したあたりで前に出る。後方と差を広げ2位を走っていた柳瀬だが、最終周で転倒。順位を落とし、結果は4位でゴールとなった。
ヒート3は先頭に立つ横澤に続き、鴨田、田中、#12福村鎌、中島らが追いかける展開。5台による上位争いが繰り広げられる中、残り5分を切ったところで田中が横澤をパスしトップに浮上する。しかしレース時間残り2分、後方から追い上げる中島が田中に迫ると、隙をついてトップに立つ。中島が見事逆転勝利を収め、2位に田中が入賞した。
一方、好スタートを決めた福村はレース終盤まで表彰台争いに食らいつく走りを見せた。惜しくも表彰台には届かなかったが、勢いのある走りは次戦も注目だ。
総合順位は中島が2勝を挙げて1位。田中が2位、鴨田が3位という結果で、サポートライダーたちの活躍が際立ったレースとなった。
IA2総合順位
ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | |
1位 | #1 | 中島漱也 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM TAKA |
2位 | #4 | 田中淳也 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 |
3位 | #6 | 鴨田翔 | Kawasaki PLAZA 東大阪 |
5位 | #5 | 柳瀬大河 | TKM motor sports いわて |
7位 | #12 | 福村鎌 | TeamSBE |
11位 | #47 | 道脇右京 | バイカーズステーション金沢レーシングwithMOTUL |
12位 | #14 | 吉田琉雲 | Bells Racing |
20位 | #35 | 今岡駿太 | Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS |
26位 | #34 | 松木悠 | Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS |
レディースクラス
レディースクラスは15分+1ヒート制で行われた。スタートでホールショットを決めたのは#1川井麻央。序盤から他を寄せ付けないスピードで単独走行に持ち込むと、ミスなく周回を重ね、優勝を獲得。開幕戦から3連勝を飾り、「全勝してチャンピオンを獲得する」という今季の目標にまた一歩近づいた。
一方、2番手争いでは#6箕浦未夢がスタート後2番手につけると、後方から迫る#8穗苅愛香とバトルを展開。接戦となるが、2周目に入ったところで接触し両者転倒。箕浦は再スタートに時間がかかり、9番手あたりからの追い上げを強いられる。周回を重ねるごとに7番手、6番手と順位を上げ、レース終盤には5位に浮上しチェッカーを受けた。表彰台を逃したが、最後まで追い上げ続ける粘り強さと前のライダーをパッシングする速さを示した。
レディースクラス総合順位
ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | |
1位 | #1 | 川井麻央 | T.E.SPORT |
5位 | #6 | 箕浦未夢 | TEAM ITOMO |
次戦は6月14〜15日、広島県にある世羅グリーンパークにて行われる。