ダートフリークが自信を持ってお届けするe-EDIT275が、意外なほどオフロードバイクとの相性が良いことをご存知でしょうか。林道派のライダーも、レース志向の方も、このEMTBがもたらす新たな可能性に驚かれることでしょう
1. いつもの林道が違う目線で楽しめる
バイクで林道を駆け抜ける爽快感は何物にも代えがたいものですが、ダートフリークの電動マウンテンバイクe-EDIT275で同じ道を走ると、まったく違った体験ができます。
どんなに静かなノーマルマフラーでも、バイクのエンジン音は自然の音を覆い隠してしまいます。ヘルメットで耳を覆っている状態では、なおさらでしょう。一方、e-EDIT275は、その静粛性により、落ち葉を踏みしめる音、砂利を踏む時の感触、川のせせらぎ、小鳥のさえずりといった自然の音をダイレクトに感じることができます。それを感じるためだけにいきなりe-EDIT275を買えない、という人は機会があったらバイクのエンジンを切ってニュートラルでゆっくり林道を下ってみるとその体験の価値の高さがわかると思います。山の中にはいろんな癒やしの音が存在しているのです。これを聞き逃しているのはとてももったいない!
また、タイヤが発生させる走行音もはっきりと聞こえるため、トラクションのかかり具合や抜け具合が実感できます。どこで体重をどうかければ良いのか、いつトラクションが抜けそうなのかといった感覚が、音と車体の感触を通じて伝わってきます。これは技術向上にもつながる貴重なフィードバックです。
林道でバイクを速く走らせることに不安を感じる方にとっても、e-EDIT275は最適です。散歩感覚のロースピードでダートを楽しむことができるので、転倒のリスクを最小限に抑えられます。自然の中をじっくりと味わいたい方には、このEバイクによる「ポタリング」が新たな楽しみ方となるかもしれません。
2. バイクより反応速度を楽しめる
e-EDIT275の特徴のひとつは、オフロードバイクよりも人間が行う入力に対する車輌の反応速度が早いこと。これはレース志向のライダーにも、林道ツーリングを楽しむ方にも共通して感じてもらえることでしょう。
路面からのフィードバックが非常に多く、しかも即座に返ってくるため、悪く言えば「ごまかしが効かない」乗り物です。しかし、これこそがe-EDIT275の魅力でもあります。より正確なライン取りと、的確な体重移動が求められるため、結果としてライディングスキルの向上に直結します。
長野県にあるスキーリゾート富士見パノラマ(無雪期にはMTBダウンヒル向けに営業)のようなダウンヒルコースでe-EDIT275を走らせると、ギャップへの対処法や、コーナリングでの滑り出しの感覚など、素早い反応が必要なスキルを磨くことができます。ガレた林道を走れば、どこにフロントタイヤを通せばよりバイクを安定して走らせられるのかを、低スピードで身につけることができるのです。これらはすべて、オフロードバイクのライディングにも活かせる技術です。
3. コーナリングの練習になる
スキルパーク(MTBの練習用に作られた人工施設)のバームセクション(インとアウトで高低差のあるバンクカーブが連続するセクション)でe-EDIT275に乗ることは、コーナリング技術の向上に非常に効果的です。MTBのバームは一般的にバイクのコースにあるバンクよりも小さく、より小回りの効くコーナリングが必要になります。これはオフロードバイクでいう「タイトターン」に近い技術です。
MTBでのバーム走行では、バームにタイヤを押し付けることが重要になります。この「プッシュ」と呼ばれる動作によって、コーナー中に加速することができるのです。実は、エキスパートクラスのモトクロスライダーも同様のテクニックを使い、エンジンパワーだけでなく、車体の姿勢と地形を利用した加速を生み出しています。BMX出身のモトクロスライダーがコーナーでの車体操作に優れているのは、この共通点があるためです。
e-EDIT275の大きな利点は、バームが連続するスラロームセクションを何度も練習できることです。通常のMTBでは、斜面を押して登る必要があり、30分もすれば人間の方が体力的に限界に達してしまいます。しかし、モーターアシスト付きのe-EDIT275なら、ほぼ無限に登り返すことができ、結果として3〜4倍の反復練習をこなせるのです。
4. バイクより安全に飛べる
ジャンプスキルを向上させたいけれど、リスクは最小限に抑えたい—―そんなライダーにとってもe-EDIT275は理想的な選択肢です。
オフロードバイクでジャンプの練習をするのは、実際かなりリスクの高い挑戦です。操作を少し間違えるだけで前転してしまったり、フロントが上がりすぎて危険な着地になったりする可能性があります。また、バイクで飛べる距離や高さはMTBと比べものにならないため、ミスをした時の危険度も高くなります。
一方、MTBでのジャンプは、ある意味初心者には難易度が高く、最初は飛ぶことすらできません。よっぽどスピードを出せば成り行きで飛べますが、スキルパークではそんな助走をつけられないので、逆に安全に学べるのです。ちなみにe-EDIT275はダートジャンプ専用の高強度MTBではないので、大きなジャンプには向いていませんが、基本的なジャンプ感覚を身につけるには十分な性能を持っています。ジャンプを覚えるときに多くの人がバックサイドへの着地に恐怖感を覚えると思いますが、速度が低く、車体重量の低いMTBでならバイクよりはバックサイドへの着地にも挑戦しやすいはずです。なお、フロントサスペンションを装着すれば、サスを使った飛び方の感覚も養えるため、よりオフロードバイクに近い感覚でジャンプを練習できます。スキルパークでのちょっとしたジャンプから始めて、徐々にスキルを向上させていけば、バイクでのジャンプにも挑戦できる日が来るかもしれませんね。
5. レースの下見に使えちゃう
JNCC(日本最大のクロスカントリーレースシリーズ)をはじめとするオフロードレースでは、現在E-MTBでのコース下見が推奨されています。クロスカントリーのコースはモトクロスなどに比べ広大なスペースを使用するため、多くのトップライダーもレース前日の下見にE-MTBを活用しているのです。
特にスキー場のゲレンデを使用するレースでは、コースを歩いて登るだけでも非常に疲れますよね。レース前日にそれだけの体力を消耗してしまうと、本番に影響が出かねません。e-EDIT275なら、疲労を最小限に抑えながら効率よくコースチェックができます。
e-EDIT275の性能をさらに引き出すには、適切なタイヤ選びが重要です。ガレ場の多いクロスカントリーレースでは、IRCのTANKENゲコタシリーズなど、柔らかめのタイヤを低圧にセットすることをお勧めします。これにより、登りでの「掻き」を防ぎ、安定したグリップを確保できます。タイヤ選びひとつで、下見の効率が格段に上がるのです。
下見では路面状況の確認だけでなく、ラインどりの検討やセクション攻略の戦略を練ることも重要です。e-EDIT275なら、何度でも同じセクションを走り、最適なラインを見つけることができます。これは翌日のレース結果を大きく左右する可能性のある貴重な準備時間です。
e-EDIT275はセローのような自転車、と以前お伝えしましたが、ある意味では手軽さと相まってヤマハTT-R125LWEのような性格でもあります。オフロードバイクを日々楽しんでいるライダーであれば、幅広い層におすすめできるもの。あなたのダートライフを、もうひとまわり拡げてみませんか?