ダートフリークは、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2025 IA1・IA2・レディースクラスに参戦する以下のライダー達と契約を結び、弊社で取り扱うウエアやパーツを提供することでレース活動をサポートしている。この記事では、10月18〜19日に行われた第6戦でのサポートライダー達の活躍を、各クラスごとに振り返る。
【D.I.D全日本モトクロス選手権サポートチーム&ライダー】
■IA1
#1 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
#4 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)
#5 能塚智寛(Team Kawasaki R&D)
#6 大塚豪太(T.E.SPORT)
#7 安原志(八尾カワサキ with ANNEX CLUB)
#8 大城魁之輔(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松)
#10 内田篤基(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS)
#15 渡辺祐介(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM)
#27 小島庸平(BellsRacing)※第5戦にスポット参戦
■IA2
#1 中島漱也(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM TAKA)
#4 田中淳也(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松)
#5 柳瀬大河(TKM motor sports いわて)
#6 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)
#12 福村鎌(TeamSBE)
#14 吉田琉雲(Bells Racing)
#34 松木悠(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS)
#35 今岡駿太(Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS)
#47 道脇右京(バイカーズステーション金沢レーシングwithMOTUL)
■レディース
#1 川井麻央(T.E.SPORT)
#6 箕浦未夢(TEAM ITOMO)
D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2025 第6戦 21Groupカップ 東福寺保雄記念が、10月18〜19日、埼玉県にあるオフロードヴィレッジにて開催された。サポートライダーたちが出場するIA1・IA2・レディースクラスは土曜日にフリープラクティス、日曜日にタイムアタック予選と決勝が行われた。
会場のオフロードヴィレッジはリズムセクションやジャンプ、タイトコーナーなどテクニカルなセクションが多いレイアウトが特徴。当日はお昼ごろから雨が降り始め、ヒートごとに変化していく路面状況でどれだけスピードを上げられるか、ライダーたちの対応力が発揮されるレースとなった。
IA1クラス

IA1クラスは15分+1周の3ヒート制で行われた。ヒート1、ホールショットを奪ったのは#8大城魁之輔。序盤から快調なペースでトップを走り、2番手に#10内田篤基が続く。一方、#4大倉由揮と#1ジェイ・ウィルソンはスタートで出遅れ追い上げを強いられる。大城が安定したリズムでレースをリードする一方、混戦を抜け出した大倉が2番手に上がり大城に迫る。しかしアタック中に転倒し後退。その間にウィルソンが驚異的な追い上げを見せ、残り1周となる直前に大城を捉える。最後まで接戦となったトップ争いだが、ウィルソンが逆転に成功しトップチェッカー。レース後にウィルソンは「特にヒート1はタフで大変だった。かなり頑張ったよ」と振り返り、彼の勝負強さが発揮されたヒートとなった。2位には大城、3位には中盤で転倒するミスがありながらもポジションを上げた大倉が入賞した。

また、オフロードヴィレッジがチームの地元コースとなる#6大塚豪太も好調な走りで4位入賞と奮闘。好スタートを決めた内田はレース途中でクラッシュし、DNFとなった。

ヒート2では、スタートで前に出た#37西條悠人に続き、ヒート1のDNFから復帰した#10内田篤基が続く展開。その後方からウィルソン、大倉、#15 渡辺祐介、大城が追いかける。中盤からの追い上げとなるが、ウィルソンは猛プッシュをして素早く順位を上げると、レース時間が半分を過ぎた頃にトップに浮上。「コースがタイトだからこそクイックにパッシングしようと攻めた」とレース後にコメントするように、攻めた走りで後方を引き離し独走状態へと持ち込む。レースはそのまま進み、ウィルソンが今大会2勝目を挙げた。2位西條、3位には大倉が入賞した。

また、ヒート1で9位だった渡辺は、ヒート2ではスタートから上位につき、5位でフィニッシュ。レース終盤にかけて大城にも迫る、勢いのある走りを見せた。なお、内田はマシントラブルによりこのヒートもリタイアとなった。

雨足が強まる中で迎えたヒート3。#14星野優位がホールショットを奪い、渡辺とタイからスポット参戦した#47JIRAJ WANNALAK(通称:ニモ)が続く。ウィルソンは5番手から追い上げ、序盤でトップに浮上。しかし中盤、周回遅れのライダーと接触し転倒を喫する。これによりニモがトップに立ち、星野、大倉が続く混戦に。終盤、星野を攻略した大倉がラストラップ直前に2番手に浮上。「とにかく行くしかないと思って、最大限のスパートをかけました」とレース後に語った大倉は、前の周のラップタイムを1.5秒ほど上回るペースでニモを猛追。そしてニモがミスをした隙をついてパス。そのままトップでゴールし、今季2勝目を掴んだ。2位にニモ、3位に星野が入賞。波乱の中で限界を超える走りを見せた大倉が見事な逆転優勝を飾った。

なお、ウィルソンは転倒後すぐに復帰するも追い上げきれず4位でフィニッシュ。5位には7番手あたりから追い上げた大城、6位には2ヒートDNFとなった内田が挽回し入賞。さらに7位に渡辺、9位に大塚が入賞し、トップ10にダートフリークサポートライダーが6名が入る結果を残した。
IA1総合順位
| 総合順位 | ゼッケン | ライダー名 | チーム名 |
| 1位 | #1 | ジェイ・ウィルソン | YAMAHA FACTORY RACING TEAM |
| 2位 | #4 | 大倉由揮 | Honda Dream Racing Bells |
| 3位 | #8 | 大城魁之輔 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 |
| 7位 | #6 | 大塚豪太 | T.E.SPORT |
| 8位 | #15 | 渡辺祐介 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM |
| 12位 | #7 | 安原志 | 八尾カワサキ with ANNEX CLUB |
| 21位 | #10 | 内田篤基 | Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS |
| - | #5 | 能塚智寛 | Team Kawasaki R&D |
※#5能塚智寛は予選で負傷し決勝を欠場
IA2クラス

IA2クラスも15分+1周の3ヒート制で行われた。ヒート1、は#4田中淳也がスタートで前に出ると、#53ブライアン・シュー(Autobtrothers)が背後につき、#2横澤拓夢(TKM motor sports いわて)、#6 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)、その後方に#1中島漱也(YAMAHA BLU CRU RACING TEAM TAKA)と#14 吉田琉雲(Bells Racing)が続いて1周目を通過した。その後シューが田中をかわしてトップに浮上。徐々に差を開き、単独走行となる。さらに追い上げた中島が2番手につき、吉田も中島に続いて前のライダーをパスし3番手にポジションを上げる。結果、シューが安定した走りで優勝を獲得。2位中島、3位吉田という順位でフィニッシュ。吉田は第6戦に向けてコースに苦手意識があると話していたが、第5戦の優勝に続き表彰台を獲得した。なお、序盤で存在感を示した田中は4位、鴨田は6位入賞を果たした。
また、#12福村鎌(TeamSBE)は序盤でほぼ最後尾からの追い上げを強いられる。タイトなコースレイアウトのためパッシングポイントが少ない中、着実に前を走るライダーをかわし17位でゴール。上位まで追い上げることはできなかったものの、10台以上パスする実力を示した。

ヒート2は序盤でシューがトップに立ち、中島が追いかける展開。両者のトップ争いが繰り広げられる中、中島が距離を縮めてトップを奪取。シューとのタイム差は僅差で、最後まで接戦は続いたが、安定したペースで最後までリードを守り切りフィニッシュ。シューを抑え、わずか0.3秒差で勝利を収めた。3位にはヒート1と同様好スタートを決めた田中、5位に鴨田、6位に吉田が入賞した。

ヒート3は田中が序盤でトップに立つも、転倒により後退。横澤が先頭を走るが、後方から中島が追い上げトップに浮上する。一方のシューはスタートで出遅れたがレース中盤にかけて中島に迫ると、トップの座を奪う。中島も負けじと食らいつくが、徐々に差が開きシューが今大会2勝目を獲得した。2位に中島、3位に田中という順位でゴール。なお、4位には鴨田、5位にはスタートで良い反応を見せ上位争いを繰り広げた#47道脇右京が入賞を果たした。
IA2総合順位
| ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | |
| 2位 | #1 | 中島漱也 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM TAKA |
| 3位 | #4 | 田中淳也 | YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松 |
| 4位 | #6 | 鴨田翔 | Kawasaki PLAZA 東大阪 |
| 7位 | #5 | 柳瀬大河 | TKM motor sports いわて |
| 9位 | #14 | 吉田琉雲 | Bells Racing |
| 12位 | #12 | 福村鎌 | TeamSBE |
| 15位 | #47 | 道脇右京 | バイカーズステーション金沢レーシングwithMOTUL |
| 22位 | #34 | 松木悠 | Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS |
| 24位 | #35 | 今岡駿太 | Yogibo PIRELLI MOUNTAINRIDERS |
レディースクラス


レディースクラスは#1川井麻央(T.E.SPORT)がホールショットを奪取し、#6箕浦未夢(TEAM ITOMO)が追いかける展開。川井は土曜日に行われたフリープラクティスでの大きな転倒で怪我を負い、万全な状態ではなかったが、トップを守る走りを見せる。しかし、箕浦も好ペースで周回して川井に接近すると、トップに浮上。後方からは#3川上真花も迫り、3台によるトップ争いが展開される。川井は「怪我の影響もあってスピードが上げられなかったので、メンタル戦に持ち込みました」と振り返るように、箕浦が先頭に立った後も焦らず後を追い、隙をついて再びトップを奪う。さらに、箕浦をパスし順位を上げた川上が川井に迫るも、川井はペースを保ち相手のミスを誘う。結果、川井がそのまま優勝を獲得。2位川上、3位箕浦という順位でレースを終えた。
レディースクラス総合順位
| ゼッケン | ライダー名 | チーム名 | |
| 1位 | #1 | 川井麻央 | T.E.SPORT |
| 3位 | #6 | 箕浦未夢 | TEAM ITOMO |
DFシャチョーがファンバイククラスで接戦を楽しむ
オフロードヴィレッジで行われる大会では、”参加型の全日本モトクロス”をテーマに、競技ライセンスを持っていない人でも参加できる入門クラスが用意されている。その中の一つとして、モトクロスのエントリーマシンとして人気の高い小排気量マシンでレースを行う「ファンバイククラス」が開催され、弊社ダートフリーク代表取締役社長である石田(通称:DFシャチョー)がヤマハ TT-R125LWEに乗って参戦した。

石田は序盤で26番手あたりにつけると、そこから徐々に追い上げていく。レース中盤には#125矢具野卓哉とポジション争いを展開し、1秒を切る接戦が繰り広げられる。バトルが白熱する中、矢具野を抑えて接近戦を制し、19位でレースを終えた。
次戦はついに最終戦。宮城県にあるスポーツランドSUGOにて2週間後の11月1〜2日に開催される。シリーズランキングが決定する重要な最終戦、シーズンを締めくくる各ライダーの走りから目が離せない。