2026シーズンからダートフリークが新たにサポートするFMXライダー、HITOMU(野口陸夢)。一体どんなライダーなのか? サポートパーツを使ったマシン作りのこだわりは? インタビューで聞いた言葉をもとに、彼なりのスタイルを紐解いていきます。

HITOMU(野口陸夢)
HITOMU(野口陸夢)は2001年生まれの24歳。4歳からモトクロスを、14歳でフリースタイルモトクロス(FMX)を始めました。若い頃から始めるライダーが減少傾向にあるFMX界において、HITOMUは期待の若手ライダー。そんな彼がFMXを始めたきっかけは何だったのでしょうか。
「モトクロスはIBまで昇格して、そのあとFMXを始めました。元々FMXの映像やショーを見ていて、ずっとやりたいなという思いはありました。小さい頃からモトクロスの練習に行っていたモトパーク森でFMXの練習をしている人たちがいて、やってみる? って声をかけてもらって、飛んでみたらどハマりしてしまいました。モトクロスコースでは味わえない浮遊感が楽しくて、もちろん怖いんですけど、それと同じくらい楽しさがあって、その感覚に引き込まれました。本格的に始めたのは高校2年生から。IBに昇格した後、高校3年生くらいでFMXに切り替えて、そこからなのでキャリアは約7年になります」

FMXに魅了されてから約7年、過去にはFMXショーやコンテスト形式のイベント「GO BIG」に出場し、バックフリップに挑戦するなど、ガッツ溢れるライディングが魅力であり、着実に経験値を伸ばしています。
2025年には、福島県にある二ツ沼総合公園で開催された「HIRONO Style × FREE Style 2025」や、愛知県にあるAichi Sky Expoにて開催されたヒップホップフェス「AH1」でのFMXショーに出演。さらにツーリングイベント「SSTR 2025」の最終日イベントでのパフォーマンスに、FMXチーム「BULLY Entertainment」の一員として参加するなど、各地でパフォーマンスを披露してきました。

さらに、2025年には自身初の海外イベントとして、中国で行われたショーにも参加。国内、そして海外へと活動の場を広げています。
「2025年はさまざまなイベントに呼んでもらえました。日本国内はもちろん、初めて海を渡って、中国でのイベントに参加してきました。中国ではFMXがすごく盛り上がっていて、実際現地でショーを行なった際にその盛り上がりを肌で感じましたし、すごく楽しかったです」
海外の会場で体感した熱量。その背景には、FMXならではの魅力や空気感があるといいます。
「個人競技なんですけど、一人で集中するのではなく、みんなでやっていこう、楽しんでいこうという雰囲気が常にあるのがFMXで、仲間意識が強いカルチャーだと思います。それこそ、トリックを決めた時に、見ている他のライダーが喜んだり、盛り上げてくれたり、そういうノリは、他のオフロード競技とはまた違う、FMXの魅力だと思います」
FMXマシン作りのこだわり
仲間とともにシーンを盛り上げながらも、自身のスタイルを追求していく、彼の表現を支えているのがFMXマシンです。ベースとなるのはモトクロスマシンです。

HITOMU号

一番わかりやすいFMXならではの加工は、エアクリーナーが見えるほど空いているシート下の穴。グラブホールと呼ばれ、空中でハンドルから手を離し、シートを掴むトリックをする際に機能します。ライダーによって穴の広さや形はそれぞれです。
エキゾースト

HITOMUのマシンを象徴するのは、まずそのエンジン音です。
「爆音ですね。音はでかい方がかっこいいと思っています」(HITOMU)
そう語るように、エンジン音をにこだわりを持ってサイレンサーを加工したと言います。
「純正はもっと長さがあるのですが、より大きな音を出すためにサイレンサーを短く加工しました。作業自体は知り合いの職人に依頼していて、基本自分が思いついたことを伝えて加工してもらっている形です。音の迫力も含めてパフォーマンスの一部だと考えているので、マシンの中でもこだわっている部分の一つです」(HITOMU)
ハンドル


ZETA RACING
SX3ハンドルバー
¥13,860(税込)
https://www.dirtbikeplus.jp/products/detail/3301
ハンドルはZETA RACINGのSX3ハンドルバーを使用。こちらはFMXのレジェンドライダー東野貴行モデルです。
「普通のモトクロスマシンよりもハンドルバーの位置は高くしています。これは例えばハンドルバーの上から足を出したりするトリックや、空中でシートやハンドルをつかむ動きの中で、足の可動域を確保するためですね。あと、ステアリングダンパーをつけています。トリックによってハンドルの可動域を変えています」

また、レバーについては「角度は基本的には固定ですが、技によって変えることもあります。現在練習中の逆立ち系のトリックでは、レバーを操作のためではなく支点として使います。グリップの上につけているフリップレバーも同じ用途で、支点にするためのものです。身体が前に行き過ぎないようにする役割もあって、レバーに手首を当てて身体を戻すイメージです」とのこと。
サスペンション

「サスペンションはとりあえずマックスで硬くしてもらっています。たぶんFMXライダーの中でもかなり硬い方だとは思います。これはライダーによって好みが違うのですが、自分は硬いのが好きです。飛び出しの時にサスペンションが柔らかいと踏ん張れなかったりするので、グッと反発がくる硬さの方が安定感を感じます」(HITOMU)
他にもホイールやハブ、ステップなど、各所にZETA RACINGパーツを使用しています。

Z-WHEEL
アステライトハブ
https://www.dirtfreak.work/moto/products/zwheel/merchandise.php

ZETA RACING
アルミニウムフットペグ
¥14,850
https://www.dirtbikeplus.jp/products/detail/2143

「特にZETA RACINGのステップは調子が良くて、違うステップもこれから試そうかなと考えています。あとはやっぱり見た目がかっこいいですよね。機能性もですが、マシンの見た目がかっこいいと気分が上がります」(HITOMU)

仲間とともにFMXカルチャーを体現しながら、自身の表現を磨き続けるHITOMU。2026シーズンはどのようなパフォーマンスを披露してくれるのか。今後の活躍から目が離せません。