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グローブ難民を卒業する、適正サイズの選び方

グローブを買うたびに、なんだかしっくりこない、指先がすぐ破ける、操作感が好みじゃない……。自分の手に合うサイズが売っていないと感じる"グローブ難民"は実は意外と多いのではないのでしょうか。今回はその悩みを解決するべく、ダートバイクプラス寺尾店長にグローブ選びのコツをみっちり教わってきました。

グローブはピッタリサイズを選ぶ

かくいう筆者・イザワも、ずっと自分に合うグローブを見つけることができていないグローブ難民です。指が細くて短いのですが、特に指の短さが厄介で、大人用のSはまったく合わず、ウィメンズのSもMもほとんど指先が余ってしまう。色々試した結果、ここ数年はユースサイズのYMかYLに落ち着いていましたが、本当にこれで合っているのかは不安が残るままでした。

グローブのサイズ感を左右する要素は、指の長さ、指の細さ、手のひらの厚み……と意外にたくさんあり、しかもそれはブランドごとに違います。そこで寺尾店長に選び方の基本を尋ねてみると、返ってきたのはとてもシンプルな答えでした。

「ヘルメットとかブーツとかだと『ちょっと余裕がある方がいいよね』とか『楽な方がいいよね』というところもありますが、グローブのフィット感で言うと、『ピッタリ』を選んでください」(寺尾店長)

ピッタリ……、具体的にどのくらいなのでしょうか。 

「指の生地が余るようなフィッティングは良くないです。かと言って、浅くて指の奥まで入らないのだと手が開かなくなってしまいます。これは実際にフィッティングをしてみないと見つけられない部分ではありますが、指の長さと細さに対して生地が余らないものを選んでください。特に生地が余り気味になると、グリップの上で折り重なっちゃったりするんですよ。それが原因でマメになったりするので、ちょっとゆるくてもいいかと選ぶことはおすすめしません」(寺尾店長)

指の奥までしっかり入れて、手を開いてもたわみが出ない。これが基本的な”ピッタリ”サイズです。

「つまり、ピチピチなサイズを選んでください。タイトだと指の先が破れやすくなるんですけど、そこを嫌ってサイズを上げると、かえって操作性もフィット感も損なってしまいます。指先の破れは、正しく履いた証でもあるので、気にしすぎないことが大事です」(寺尾店長)

値段の高さ=丈夫、ではない

サイズ感の次に迷うのが値段です。せっかく買うなら高いモデルの方が生地もしっかりしていて長持ちしそう……と考えがちですが、オフロードバイク用のグローブは、上位モデルの方が生地が薄く、価格が安めのエントリーモデルは生地が厚く丈夫であるといいます。

「値段が高いものや上位モデルの方が生地が薄くてよく伸びます。反対に、エントリーモデルといった価格が安めのものは生地が厚く、丈夫という傾向にあります。これは人それぞれの好みによりますが、この特徴の違いとしては縫製の緻密さがあります」(寺尾店長)

FOX ダートパウグローブ

FOX フレックスエアーグローブ

「たとえば、FOXを見てみましょう。縫製部分を見ると、ダートパウというスタンダードモデルは指の形が直線的です。一方、フレックスエアーを見ると、指の節々に合わせて、膨らんで細くなっています。自分の指を見るとわかりますが、実際指は関節ごとに膨らみがあります。そこによりフィットする縫製になっているのがハイエンドモデルということですね」(寺尾店長)

つまり、素手に近い操作感を求めるとなると、ハイエンドモデルのグローブが適しているということになります。この違いがわかると、自分が何を優先して選べばいいのかが見えてきます。

また、手の甲のプロテクターや、手首をがっちり留めるベルクロは、いかにも本格的で頼もしく見えます。一方で、手の甲や手のひらのクッションを最小限に抑えつつ手を守る構造なのがハイエンドモデルです。

「FOXのダートパウなどのエントリーモデルは生地が厚く、手のひらのあたりもクッションがあるため分厚いです。手への衝撃を和らげたい、マメができるのが嫌という人にはぴったりだと思います。一方、操作性を求める人にはより薄いものがおすすめです。価格が高い方が薄いと言いましたが、DFGは安いのに薄いという特徴があり、ハイエンドモデルに匹敵する操作感があるというのはポイントです。さらに、FOXやAlpinestarsのハイエンドモデル、DFGは手の甲に何も付いていないです。こういうところでも動きやすさが確保されています。また、ベルクロがないため、途中で開いてビラビラするとか、洗う時にマジックテープがダメになってしまうなどもありません」(寺尾店長)

なお、グローブを選ぶ際に、手の大きさや手首の太さに悩む人も多く、指の太さは合うのに手首が太くて入らない、手のひらが幅広という方にとっては、ベルクロはむしろ手放せないパーツになります。ここは好みと手の形で選び分けるのが良いでしょう。

ブランド別の特徴を知っておこう

ダートフリークが取り扱うグローブはFOX・Alpinestars・FASTHOUSE・DFGの4ブランドあり、ウエアとの組み合わせやカラー展開など、機能性のみならず見た目を重要視している人も多いでしょう。寺尾店長によると、ブランドごとに個性があるといいます。

「4ブランドある中で、一歩先の先進的なものを最初に出すのがFOXで、目新しい技術などをどんどん採用しています。Alpinestarsも開発スピードが早く、この2ブランドは技術として最先端をいっていると常に感じます。一方、FASTHOUSEは最先端を張るタイプではないものの、エルロッドもスピードスタイルも、先述したような指の形に合わせた縫製がきちんと入っていて作りは堅実です。また、DFGは手に入れやすい価格の中でもクオリティの高さを誇っています。立体縫製ではないですが、生地そのものが薄くフィット感が高いです」(寺尾店長)

 

ネットで買うなら、ここに注意

実際のフィット感が重要と話してきましたが、近所に店舗がなかったり時間が取れなかったりと、通販に頼る人も多いでしょう。そんなときにまず頼りになるのが、各オンラインストアが用意しているサイズ表です。


https://dfgmoto.jp/size/#solidglove

ダートフリークの通販サイトでも、DFGグローブのページに手囲い(親指を除いた、手のひらの一番太いところの外周)を基準にしたサイズ早見表が用意されています。

メジャーで自分の手囲いをぐるっと測り、この表に当てはめれば、通販でも当たりがつけられます。しかし、数字だけを頼りに選ぶと、届いてつけてみると意外と大きいかも……、と迷子になりがちです。そこで先述した通り、薄さ重視ならFOX・Alpinestars、操作感とコスパならDFG、といったメーカー別の特徴で候補を絞ったり、サイズ感に迷ったらなるべくピッタリな方を選ぶなど、選び方のコツを参考にすることで失敗を防ぐことができます。なお、DFGはジャパンフィットで作られているため、選び方も海外ブランドとは異なるといいます。

「DFGはジャパンフィットなので、海外ものだからサイズが大きい、という概念はないため選びやすく、サイズ展開も豊富なのがポイントですね」(寺尾店長)

実際にフィッティング、グローブ難民卒業なるか

せっかく店長の目の前に4ブランドがそろっているので、筆者もその場で試着をし、自分にぴったりのグローブを探しました。はたして今日こそぴったりのものを見つけることができるのか……。なお、筆者・イザワの手のサイズは縦16cm、手のひらの周長が約16.5cmです。

XSサイズ

探す前から注目していたのは、DFGのソリッドグローブ。新型ではサイズ展開の幅がより広がり、一番小さいサイズがSからXSサイズにまで出たと聞いていました。「ジャパンフィットで小さめな展開もある、これはもう合うに決まってる」とはめてみると、、思っていたよりも生地が余ることがわかりました。サイズ名だけで組み立てた予想は、ここであっさり崩れます……。

YMサイズ

こうなったら、寺尾店長のアドバイスどおり片っ端からいくしかありません。DFGのユースサイズも試してみましたが、こちらも生地が余ってしまい断念。FOXのフレックスエアーSサイズは薄くて操作感は抜群。ただ筆者の短い指だと、あの緻密な立体縫製の"膨らみ"の位置が微妙にズレて、指先がやっぱり少し余ります。一方ダートパウのスタンダードモデルは、余りは減るものの操作感がもったり。あちらを立てればこちらが立たず、で、棚を行ったり来たりしました。

自分には合うグローブが本当にないのかもしれない……とはかば諦めモードになっている中、最後に見たのがウィメンズコーナー。中でもFASTHOUSEのウィメンズサイズ(WSサイズ)をはめてみると、写真で見ると手の甲にシワが寄っているように見えますが、指の付け根までグローブを入れても指先の余りやたわみがなく、手を開いてもピッタリ。実際にレバーを握ってみるとさらにフィットしていることがわかります。店長の言う「ピッタリサイズ」をこの手でようやく体感できてきました。

迷わずレジへ直行。フィッティングの大切さを改めて感じました。

実際にフィッティングすることで、合うはずの1枚が合わず、その場で見つけた1枚がバッチリはまるということもあります。「全部合わない」と諦めてきた人ほど、大人用の棚だけで判断せず、ブランドもサイズも決めつけずに端から試してみてください。ウィメンズやキッズ、自転車用など、幅広く探すことも自分に合うグローブを見つける一歩です。

なお、ダートバイクプラスでは、エントリーモデルからハイエンドモデルまで、キッズサイズから大人サイズまで、幅広い種類のグローブを扱っています。選び方のコツを参考に、グローブ難民を卒業しましょう!

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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