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【Race Report】D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026 第2戦 HSR九州大会

ダートフリークは今季もD.I.D全日本モトクロス選手権に参戦するチームやライダーと契約を結び、弊社で取り扱うウエアやパーツをサポートしている。4月19日、HSR九州にて行われた第2戦でサポートライダーたちがどんな走りを見せたのか、その活躍を振り返る。

【D.I.D全日本モトクロス選手権サポートチーム&ライダー】
■IA1
#1 大倉由揮(Honda Dream Racing Bells)
#2 ジェイ・ウィルソン(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
#3 大城魁之輔(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)
#4 大塚豪太(T.E.SPORT)
#7 浅井 亮太(BLUCRU YSP浜松BOSSRACING)
#14 道脇白龍(TEAM KOHSAKA with トータルカーサービスK)
#47 池田凌(Bells Racing)
#54 道脇右京(バイカーズステーション金沢Racing)
#97 内⽥篤基(Team Kawasaki R&D)

■IA2
#46 吉田琉雲(Bells Racing)
#51 柳瀬大河(Honda Dream Racing)
#55 田中淳也(YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING)
#58 今岡駿太(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)
#60 松⽊悠(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)
#122 鴨田翔(Kawasaki PLAZA 東大阪)
#02 島袋 樹巳(Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS)

■レディース
#1 川井麻央(T.E.SPORT)
#2 箕浦未夢(Team ITOMO)
#4 穂刈愛香(BLU CRU TOMOレーシング
#33 本田七海(TEAM KOH-Z)

https://www.dirtfreak.co.jp/rider/

4月19日、D.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ 2026 第2戦 HSR九州大会が、熊本県にあるHSR九州で行われた。開幕戦に続き、予選と決勝が1日で行われる1DAY開催。舞台となったHSR九州は、阿蘇の裾野に位置するハイスピードコースで、広いコース幅と長いストレート、ダイナミックなジャンプやリズムセクションなど、広大な土地を生かしたレイアウトが特徴だ。当日は朝から雨が降り続き、コースはマディコンディションに。走行を重ねるごとに深い泥のわだちが形成され、スタックや転倒が相次ぐ過酷なレースとなった。

IA1クラス

スタートが光った池田、ウィルソンの復調

IA1クラスは30分+1周の2ヒート制で行われた。ダートフリークサポートライダーの中でも、ヒート1で輝きを放ったのがIA1クラス1年目の#47池田凌。雨でスターティンググリッドが濡れ、滑りやすく難しいスタート状況のなか、完璧なホールショットを獲得。#500安原志と#2ジェイ・ウィルソンを背に従えてレースをリードする。1周目、ウィルソンが順位を上げて池田との距離を縮めると、池田がミスをした隙にトップに浮上。そのまま後続を引き離しにかかるが、池田もペースを落とさずウィルソンについていく。

一方、3番手をかけては、安原に対して#97内田篤基と#3大城魁之輔が迫り、バトルを展開する。内田が安原を攻略し順位を上げるが、その後転倒。これにより安原と大城が順位を上げると、レース中盤にかけて大城が徐々に安原との距離を縮め3位に浮上。トップ3台の差は徐々に開き、結果1位ウィルソン、2位池田、3位大城という順位でゴールを果たした。ウィルソンは今季初優勝、池田はIA1クラス初表彰台を飾り、サポートライダーの活躍が顕著に見られた。

なお、#1大倉由揮はスタート直後にコースアウトしたことで後方からの追い上げを強いられたが、4位まで巻き返しゴール。さらに、5位にはスタートで出遅れた#4大塚豪太が入賞。2分23秒台という、トップのウィルソンに並ぶベストラップタイムを記録する勢いを見せた。

ヒート2、大城がホールショットを獲得したが、同じくスタートで前に出た大倉が首位を奪う。オープニングラップで大倉、大城、ウィルソンと、サポートライダーがトップ3を占めた。大倉は序盤から速いペースで走行し、2周目には2位とリードを築く。一方、ヒート1を制したウィルソンはスタートで出遅れるも、4周目に大城を捉えて2番手に浮上。ここからウィルソンはトップ大倉を猛追し、トップ争いを仕掛ける。レース終盤、大倉がバックマーカーの処理でわずかにラインを乱しタイムロス。この隙を逃さなかったウィルソンが一気に差を詰め、逆転に成功した。そのままウィルソンがトップでチェッカーを受け、大倉は2位でゴールラインを越えた。

なお、レース終了後、ウィルソンに「黄旗振動区間において減速不十分な速度でジャンプを通過した」という判定が下され、1順位降格のペナルティが科された。これにより、大倉の今季初優勝が確定。2位にウィルソンという結果となった。

安定した速さを見せた大城は両ヒートで3位表彰台を獲得。また、内田がヒート2で4位に食い込み、大塚も両ヒート6位と粘り強い走りを見せた。

IA1 総合順位

総合順位 ゼッケン ライダー名 チーム名
1位 #2 ジェイ・ウィルソン YAMAHA FACTORY RACING TEAM
2位 #1 大倉由揮 Honda Dream Racing Bells
3位 #3 大城魁之輔 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
4位 #47 池田凌 Bells Racing
6位 #97 内⽥篤基 Team Kawasaki R&D
7位 #4 大塚豪太 T.E.SPORT
8位 #7 浅井 亮太 BLUCRU YSP浜松BOSSRACING
15位 #14 道脇白龍 TEAM KOHSAKA with トータルカーサービスK
- #54 道脇右京 バイカーズステーション金沢Racing

 

IA2クラス

吉田、柳瀬が悪条件のコンディションで強さを見せる

IA2クラスも30分+1周の2ヒート制で行われた。激しい雨の中で火蓋が切られたヒート1、スタートで前に出たのは#46吉田琉雲だ。吉田は「海外ライダーの走りを研究して見つけた」という新たなスタートのコツを発揮しトップに立つと、1周目から後続を4秒ほど引き離す。さらに2周目には約8秒、3周目には約10秒と、深い轍が刻まれるマディ路面をものともしないライディングでリードを広げる。

一方、2番手以降には同じく好スタートを決めた#45藤井武、#240横澤拓夢、#51柳瀬大河らがついてトップを追いかける。2番手争いは三つ巴の接戦となったが、藤井を攻略した横澤が2番手に、柳瀬が3番手に浮上する。レース中盤、トップ3台はそれぞれ単独走行になる一方、スタートで20番手付近まで大きく出遅れた#55田中淳也が、圧巻の追い上げを見せ、4番手にまで順位を回復させる。さらに柳瀬がミスをした際に一気に距離を縮めて3番手に浮上。最終ラップには2番手の背後まで肉薄した。結果、吉田は1周目から一度も首位を脅かされることなく独走で優勝を獲得。2位横澤、3位田中という順位でフィニッシュ。柳瀬は惜しくも表彰台を逃したが、4位に食い込み粘り強くポイントを獲得した。

ヒート2はスタートで横澤が先行すると、同じく好スタートを決めた柳瀬が横澤に迫る。柳瀬は#53福村鎌をかわして2番手に立つと、2周目に冷静なライン取りで横澤をかわしトップに立ち、独走態勢を築く。一方、ヒート1勝者の吉田は、6番手付近からの追い上げを強いられる展開となったが、4周目には2番手へ浮上。一時はトップの柳瀬を上回るペースで追い上げる勢いを見せた。

3位争いは再び田中が主役となり、レース終盤に横澤と激しいバトルを展開。最終コーナーまで続いた死闘の末、わずか0.352秒差で4位となった。結果、1位柳瀬、2位吉田、3位横澤という順位でゴール。吉田は自身初の総合優勝を成し遂げた。

ダートフリークサポートライダーが上位を占める中、#122鴨田翔も#48渡辺陵と入賞圏内である6位争いを展開。終盤まで激しいバトルを繰り広げたが、0.384秒差という僅差で7位となった。

IA2 総合順位

ゼッケン ライダー名 チーム名
1位 #46 吉田琉雲 Bells Racing
2位 #51 柳瀬大河 Honda Dream Racing
4位 #55 田中淳也 YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACING
7位 #122 鴨田翔 Kawasaki PLAZA 東大阪
14位 #58 今岡駿太 Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS
19位 #02 島袋樹巳 Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS
#60 松⽊悠 Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS

 

レディースクラス

川井の圧倒的強さ、DFGライダーの表彰台争いが白熱

15分+1周の1ヒートで行われたレディースクラス。スタートで飛び出したのはディフェンディングチャンピオンの#1川井麻央だ。#2箕浦未夢と#14川上真花が追いかけるが、川井は1周目から2番手以下を大きく引き離すと、精密なライディングでリードを広げ続けた。川井はレース後に「轍のこなしなど、もっと上手く走れた」と語ったが、最終的には2位以降に30秒以上の大差をつける完勝。今季2勝目を掴み取った。

一方、箕浦は3番手に後退。前を追うが、後方からは#33本田七海が迫り、レース終盤には横並びとなる接戦を展開する。本田はマシンの乗り換えに苦戦していることを明かしていたが、マディでの勝負強さは健在。巧みなライン取りでスピードに乗ると、ラスト2周というところで箕浦をパスし、3位表彰台を獲得。1位川井、2位川上、3位本田という順位でレースを終えた。

4位の箕浦は表彰台こそ逃したが、マディでの安定感と速さを証明する結果となった。また、#4穂苅愛香は転倒によるダメージがあった中で奮闘し、13位でゴールを果たした。

レディースクラス 総合順位

ゼッケン ライダー名 チーム名
1位 #1 川井麻央 T.E.SPORT
3位 #33 本田七海 TEAM KOH-Z
4位 #6 箕浦未夢 TEAM ITOMO
13位 #4 穂刈愛香 BLU CRU TOMOレーシング

難しいコンディションであったが、ダートフリークライダーは各クラスで上位を占め、その実力の高さが光るレースとなった。次戦は5月23〜24日、埼玉県のオフロードヴィレッジで開催される。

  • この記事を書いた人

アニマルハウス

世界でも稀な「オフロードバイクで生きていく」会社アニマルハウス。林道ツーリング、モトクロス、エンデューロ、ラリー、みんな大好物です。

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