各地でオフロードレースが幕を開け、2026年シーズンがスタートしています。今季もダートフリークは、モトクロス、エンデューロ、クロスカントリー、そしてフリースタイルモトクロス(FMX)まで、挑戦を続けるライダーたちをサポートします。各カテゴリーで挑戦を続けるダートフリークライダーたちの強さと歩み、そして今季の見どころをご紹介。まずは3月15日に開幕する、全日本モトクロス選手権のライダーに注目です。
※写真は全て2025年のもの
IA1クラス
2025年チャンピオン、大倉由揮

ダートフリークは、IA1・IA2・レディースクラスに出場するライダーをサポートします。450ccマシンで競い合う国内最高峰のIA1クラスの2025年を振り返ると、ダートフリークサポートライダーの大倉由揮が自身初となるチャンピオンを獲得しました。シーズンを通して安定した走りで表彰台に登り、最終戦ではランキングトップに立っていたジェイ・ウィルソンの負傷リタイアという展開の中、巡ってきたチャンスを確実に掴み取りました。また、第4戦の広島大会ではスタートから逃げ切り優勝、第7戦では怒涛の追い上げで逆転優勝を果たすなど、最後まで諦めない粘り強さとガッツのある走りは今季も注目です。また、初めてディフェンディングチャンピオンとして迎える今シーズンに向けて、大倉はシーズンオフ期間にヨーロッパへ渡りトレーニングを積んでいます。さらに成長した走りを見せてくれるはずです。
ダートフリークではそんな大倉が所属するHonda Dream Racing Bellsを、ZETA RACINGやDRC、ODIなどパーツ面でサポート。今シーズンはどんなパーツを使っているのか、開幕戦のマシンにも注目です。
王座奪還を狙う、ヤマハファクトリー勢

ジェイ・ウィルソン

大城魁之輔
2026年のIA1クラスで中心となるのが、ヤマハのファクトリーチーム「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」に所属するジェイ・ウィルソンと大城魁之輔です。
ウィルソンは2022年にIA2クラスへのフル参戦をスタートすると、同クラスでチャンピオンを獲得。2023年、2024年はIA1クラスで2連覇を果たしました。圧倒的なスタート力と盤石のレースマネジメントで主導権を握り続けル、その存在は"絶対王者"と呼ばれるほど。2025年も最終戦までランキングトップを維持し、その強さを証明しました。
一方の大城は、2025年をランキング3位で終えています。第5戦の優勝をきっかけに勢いに乗ると、シーズン終盤まで安定して表彰台を獲得。最終戦では世界のトップライダーが参戦するなか、日本人唯一の表彰台を獲得し、大きなインパクトを残しています。今季、大城はウィルソンと同じファクトリーチームに正式昇格。環境が整ったことで、スピードと安定感のさらなる進化が期待されます。オフシーズンにはニュージーランドでトレーニングを重ね、準備は万全です。
大城は昨年と同様、ダートフリークオリジナルブランド「DFG」のウエアを着用。2026年モデルのデザインに注目してみてください。また、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」にはZETA RACINGをはじめとする各種パーツをサポート。レースはもちろん、ファクトリーマシンに使用される数々のパーツ、そのセッティングも見逃せません。
トップ争いに絡む勢いを見せる、大塚豪太

ランキング4位の大塚豪太は毎シーズン着実にランキングの順位を上げ、2025年は自身初となる4位でシーズンを終えました。表彰台こそ届かなかったものの、2025年の最高位は4位。スタート後の追い上げと粘り強さは目を見張るものがあり、自身でも課題としているスタートで前に出ることが、今季のトップ争いをさらに熱くさせるでしょう。
ファクトリー入りで体制強化、内田篤基

また、内田篤基は、今季からカワサキのファクトリーチーム「Team Kawasaki R&D」に加入。29歳にしてファクトリーのシートを手に入れることは珍しく、その実力が認められてこその選抜です。2025年は開幕戦で2位/3位と2ヒート連続で表彰台に登ると、上位を第5戦までキープ。後半戦は転倒や怪我に悩まされ、結果を残すことができなかったものの、体制が変わり今シーズンに向けて万全の準備を積んでいる様子。走りの安定性、一瞬の爆発力が強く、今シーズンのトップ争いに期待が高まります。

体制変更やクラス昇格など、新たな挑戦に踏み出すライダーたちにも注目が集まります。
IAライダーの小島庸平が率いるベルズレーシングには、池田凌が加入。マシンをホンダへスイッチし、新体制のもとでトレーニングを重ねています。環境の変化を追い風にできるかが今季の鍵となりそうです。
また、浅井亮太はボスレーシングへ移籍。2025年のIA1デビューイヤーには第4戦で初表彰台を獲得し、450ccマシンへの高い順応力を示しました。経験を積んだ2年目の今季、さらなる飛躍が期待されます。
さらに、道脇右京はIA2クラスからステップアップし、YZ450Fに乗り換えて参戦。持ち味である鋭いスタートセンスはIA1でも大きな武器となるはずです。
IA2クラス
250ccマシンで競い合うIA2クラス、2025年は中島漱也が圧倒的な強さで連勝を重ね、2024年に引き続きチャンピオンを獲得しました。しかし今年、中島は拠点をオーストラリアに移し現地の選手権への出場を発表。これにより、IA2クラスはチャンピオン不在でシーズンを迎えることになります。
2025年ランキング2位、チャンピオン獲得を狙う田中淳也

YAMAHA BLUCRU RACING TEAM YSP浜松BOSSRACINGからIA2クラスに出場する田中淳也は、2025年にランキング2位を獲得し、今季のIA2クラスチャンピオン最有力候補と言えるライダーです。2025年は中島漱也やドイツ出身のブライアン・シューなどトップ争いが拮抗する中、第2戦に2位表彰台を獲得。さらに、第3戦ヒート2で自身初となるIA2クラスでの優勝を飾り、 ライバルを寄せ付けない速さを示しました。シーズンオフにはニュージーランドでトレーニングを積んでおり、さらに実力を伸ばし、今季のトップ争いを展開することに期待が高まります。
好成績を重ねる安定感、鴨田翔

鴨田翔はレースごとの大崩れが少なく、確実にポイントを積み重ねていくタイプ。スタートからフィニッシュまでリズムを崩さない安定感ある走りは、IA2クラスの中でも目を見張るものがあります。特に地元コースであるオフロードヴィレッジで好成績を残すことが多く、2025年第3戦のヒート2では2位を獲得しました。タイトル争いにおいて、安定的に好成績を残すライダーがシーズンの最後でチャンスを掴むことが多く、今季のチャンピオン候補の一人です。
実力の高さで頂点を狙う、横澤拓夢

横澤拓夢の実力の高さとレースメイク力は折り紙付き。状況判断に優れていて、混戦の中でも冷静に自分のペースへ持ち込む力があります。2025年は特に前半戦で3位表彰台の獲得を重ね、シリーズランキングは4位でフィニッシュしました。なお、2026年はマシンをカワサキに乗り換えて出場。このマシンスイッチが功を奏すのか、その走りは見逃せません。
勢いに乗る17歳、吉田琉雲

17歳ながらも、トップ争いに食い込むスピードをすでに備えており、レースを重ねるごとに存在感を増しているのが吉田琉雲です。2025年を振り返ると、第5戦で自身初となる優勝を獲得。当時はヒート1をマシントラブルでリタイア、ヒート2は練習車を急遽用意して挑んだにも関わらず、トップを猛追し、圧倒的な追い上げでトップチェッカーを飾りました。吉田の思い切りの良さと伸びしろは今季も継続。今後さらに化ける可能性を秘めたライダーです。
チーム体制を変えて挑む、柳瀬大河

2025年を振り返ると、柳瀬大河は開幕戦から第2戦まで怪我により欠場する期間もありましたが、復帰戦となった第3戦は最高4位、第5戦では2位を獲得するなど、常に上位名を連ねる実力のあるライダーです。今季はチーム体制が変わり、Honda Dream Racingから出場。新たな環境で迎える2026年は、柳瀬大河にとってマシン、サポート体制、戦い方、すべてを再構築するシーズンになり、その適応力が、今季の成績を左右する鍵となりそうです。
若手が集まる、Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS

また、チームとして「Yogibo PIRELLI MOUNTAIN RIDERS」をサポート。チーム員の松木悠はIA2クラス4年目と今岡駿太はIA2クラス2年目、島袋樹⺒はIB OPENランキング5位以内という狭き門をくぐり抜けてきたIAルーキーということで、若手の台頭に期待が高まります。
レディースクラス
6度目のチャンピオンを狙う、川井麻央

レディースクラスは、2025年に川井麻央が自身5度目のチャンピオンを獲得。川井は他を圧倒する速さと、冷静な判断力、レースの組み立て方など、チャンピオン経験を重ねてきたからこその余裕があり、それが強さにもなっています。2025年を振り返ると、シーズン後半は怪我に苦しみながらの戦いとなりましたが、その中でも全7戦中6勝を重ね走り切りました。オフシーズンには怪我の治療に専念し、2026年のチャンピオン獲得に向けて動いています。
2st85ccを操る、2019年チャンピオン本田七海

本田七海は2019年にレディースクラスチャンピオンに輝いた経験を持ち、2024年までレディースクラスのトップ争いを牽引してきました。2025年はフルサイズマシンでの挑戦に切り替え、IB OPENクラスと全米アマチュア選手権ロレッタ・リンに参戦。怪我に悩まされ、結果を残すことはできませんでしたが、その勇姿は多くの人の注目を集めました。2026年は再びヤマハ YZ85LWを駆り、レディースクラスに出場。その実力の高さはもちろん、攻めの走りでトップを争うアグレッシブなライディングは目を奪われます。また、レディースクラスに出場している歴が長く、経験値も豊富なため、接近戦でも冷静にバトルを展開するのも強みの一つ。川井と本田はレディースクラスの二強として、チャンピオン候補になります。
群を抜くスタート力、箕浦未夢

箕浦未夢はスタートの瞬発力とコーナー進入までの加速が他のライダーと比べて群を抜いて上手く、特に2025年はスタートで前に出てレースをリードしていく展開が多くみられました。レースごとにスピードレンジを上げ、存在感を高めているライダー。2025年は優勝をすることができず悔しさを滲ませていましたが、その気持ちを糧にさらに飛躍するはずです。
着々と力を伸ばす成長株・穂苅愛香

穂苅愛香は開幕戦で3位表彰台に立つと、第2戦も3位を獲得。その後も常に6位圏内を走行し、トップ争いや表彰台争いに絡む勢いを見せます。着実に実力を上げている穂苅は、2025年にその存在感を示したライダーの一人。シリーズランキングを4位で終え、2026年シーズンはさらなる成長に期待が高まります。

なお、開幕戦はダートフリークが冠スポンサーを務め、「中部大会 ダートフリークカップ」として開催。FMXショーの併催やブース出店など、会場に足を運べばレース観戦だけにとどまらない楽しさを感じられるよう、準備を進めています。今回紹介したライダーたちの魅力を知ったうえでレースを見ると、観戦の楽しみ方もさらに幅広くなるはずです。